ニュース
通信経路を匿名化するWebブラウザー「Tor Browser 5.5」、日本語に対応
フォント列挙攻撃への防御を追加するなど、プライバシー保護機能も強化
(2016/1/28 14:46)
接続経路の匿名化を実現する技術“Tor”が組み込まれた「Firefox」ベースのWebブラウザー「Tor Browser」の最新版「Tor Browser 5.5」が、27日に正式公開された。Windows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在“Tor Project”のWebサイトからダウンロードできる。
今回のアップデートではベースとなる「Firefox ESR」がv38.6へとアップデートされた。これに伴い、いくつかのセキュリティ問題が解決されているので、旧バージョンを利用中のユーザーはかならずアップデートを行っておきたい。
また、プライバシー関連ではフォント列挙攻撃(font enumeration attacks)に対する防御が追加された。まだ改善の余地はあるものの、フォントのレンダリングパターンがシステムを特定するフィンガープリント(指紋)として使われてしまうのをある程度防ぐことができるという。加えて、“Shared Workers”をファーストパーティドメインから隔離するなどの防御策も追加された。
そのほかにも、日本語に対応したのもうれしいポイント。インストーラーで日本語を選択すれば、完全に日本語化された「Tor Browser」を利用することができる。
ソフトウェア情報
- 「Tor Browser」Windows版
- 【著作権者】
- The Tor Project, Inc
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/8/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 5.5(16/01/27)