レビュー

CPUコアの温度をリアルタイムで表示、スマホからの遠隔監視も可能な「Core Temp」v1.3

CPUに関するさまざまな情報を取得できるシンプルなツール

「Core Temp」v1.3

 「Core Temp」は、CPUコアの温度をモニタリングできるツール。Windows XP/Vista/7/8/10およびWindows Server 2003/2008/2008 R2/2012に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

 CPUに関するさまざまな情報を取得できるシンプルなツール。CPUのモデルやアーキテクチャ、ソケット、製造プロセス、リビジョン、周波数、定格電圧(VID)、熱設計電力(TDP)といった情報をコンパクトに表示することが可能で、周波数やVIDといった一部パラメーターはリアルタイムで更新される。タイトルバーをダブルクリックしてコンパクトな表示にしたり、タスクトレイアイコンでCPUの温度をチェックすることも可能。ほかにもスクリーンショット機能やシステム情報を取得する機能、レジスタのダンプをとる機能なども備えている。

タイトルバーをダブルクリックすれば、情報の一部を省略してさらにコンパクトな表示にすることも可能
タスクトレイアイコンでCPUの温度をチェックすることも

 本ソフト最大の特徴は、CPUコアごとの温度を取得できること。温度の取得にはCPUに組み込まれた“DTS(Digital Thermal Sensor)”と呼ばれるセンサーが利用されており、オンボードの温度センサーよりも精度の高い数値をリアルタイムで取得可能。消費電力や“Tjunction Max(CPUが正常に動作できる限界温度)”なども確認できる。マザーボードへの依存がないため、多くの環境で動作するのも魅力だろう。

 また、プラグインによる機能拡張をサポートしているのも大きな特徴といえる。特に最新版のv1.3では、「Core Temp」で取得したパラメーターをネットワーク越しに閲覧できるようにする「Core Temp Remote Server」プラグインが同梱されており、スマホアプリ「Core Temp Monitor」(Android/Windows Phone対応)を接続して遠隔監視することが可能だ。

 この遠隔監視機能を利用するには、「Core Temp」をインストールする際、“Select Additional Task”画面で“Remote Monitoring”関連ファイルの追加を指定しておく必要がある。このとき、ユーザーインターフェイスを日本語化するための言語パックも併せて導入しておくとよいだろう。なお、上から2番目のチェックボックスはバンドルソフトなのでOFFにしておくことをお勧めする。

「Core Temp Remote Server」プラグイン
「Core Temp」をインストールする際、“Select Additional Task”画面で“Remote Monitoring”関連ファイルの追加を指定

 次に、スマートフォンにアプリをインストールし、リモートPCを登録する。Windows Phone版の場合は、アプリバーにある[+]ボタンを押して登録画面へアクセスし、PCの名前(任意)とホスト名(IPアドレスも可)、ポート(初期値は“5200”)を入力して[Save]ボタンを押せばよい。正しく登録されていれば、メイン画面にリモートPCの「Core Temp」で得られた情報がリアルタイムで表示される。

Windows Phone版「Core Temp Monitor」

 なお、Windows Phone版「Core Temp Monitor」の価格は100円(税込み)。無償で試用することも可能で、その場合はメイン画面下部に広告が表示されるほか、登録可能なPCが2台までに制限される。Android版は無償版と有償版がラインナップされており、有償版の価格は99円(税込み)。無償版の制限はWindows Phone版を無償で試用した場合の仕様と同じだ。

ソフトウェア情報

「Core Temp」
【著作権者】
Alcpu
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8/10およびWindows Server 2003/2008/2008 R2/2012
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
1.3(16/09/10)