レビュー
NTFSファイルシステムの“代替データストリーム”をGUIで管理「ADS Manager」
データストリームの追加・削除や代替データストリームを含むファイルの検索が可能
2017年11月1日 06:00
「Alternate Data Stream Manager(ADS Manager)」は、NTFSファイルシステムの“代替データストリーム”を管理できるGUIツール。寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 10で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。
“代替データストリーム(Alternate Data Streams:ADS)”とはNTFSの機能のひとつで、ファイルやフォルダーへ追加的なデータを紐づけることが可能。一般ユーザーの目に触れることは少ないが、たとえば、インターネットからダウンロードしたファイルへOSがセキュリティ情報を付加する(ZoneId)といった用途に利用されている(“ZoneId”が付いたままのファイルを開こうとすると、セキュリティ警告が表示される)。
代替データストリームの有無は“Windows Sysinternals”で公開されているコマンドラインツール「Streams」などで確認・削除できるが、本ソフトのようなGUIツールの方が何かと便利なのではないだろうか。
本ソフトのメイン画面は、[Analyze]と[Search]という2つのタブから成っている。
[Analyze]タブでは、指定したファイルに代替データストリームが含まれているかどうかを確認することが可能。試しにどこからかダウンロードしたファイルをドラッグ&ドロップで読み込ませると、リストビューに“Zone.Identifier”というファイルストリームが含まれているのがわかるだろう。これが“ZoneId”と呼ばれる代替データストリームの一種だ。画面下部にあるプレビュー機能を利用すれば、ダウンロードリンクなどの情報を閲覧することもできる。
さらにこの[Analyze]タブでは、代替データストリームの追加や削除が可能。指定した代替データストリームの内容をファイルへ書き出したり(エクスポート)、逆にファイルを読み込んで代替データストリームに追加することもできる(インポート)。
一方、[Search]タブでは指定したフォルダーに代替データストリームを含むファイルがあるかどうかを検索すること可能。検索結果に表示されるファイルストリームをダブルクリックすれば、その詳細を[Analyze]タブで確認することができる。
ソフトウェア情報
- 「Alternate Data Stream Manager(ADS Manager)」
- 【著作権者】
- Dmitry Brant 氏
- 【対応OS】
- Windows(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 0.1.0.26