レビュー

GUIで液晶モニターの設定を管理・編集「ControlMyMonitor」 ~設定の保存・読み込みも

複数ベンダーを併用している場合や設定の編集ツールが提供されていない場合に役に立つ

「ControlMyMonitor」v1.00

 「ControlMyMonitor」は、GUIでモニターの設定を管理・編集できるツール。Windows VistaからWindows 10までに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

 液晶モニターの設定を変更するには通常、モニター本体に設置されているボタンを操作してOSD(On Screen Display)へアクセスする必要がある。しかし、OSDの操作はメーカーによって異なる上、操作がわかりにくいことも少なくない。

 そこでお勧めなのが「ControlMyMonitor」だ。本ソフトを利用すれば、液晶モニターの設定を読み込んでリストビューに表示することが可能。設定をレポートとして出力する機能も備えているので、現在の設定がどうなっているかを一目で把握できる。

 さらに、液晶モニターの設定を編集することも可能。調整済みの設定をエクスポートしたり、インポートすることもできる。コマンドラインインターフェイスを備えているので、各種ツールと連携して液晶モニターの設定を変更することもできるだろう。

 この種のツールは液晶モニターのベンダーが提供していることも多いが、複数ベンダーのモニターを併用している場合や、ツールが提供されていない場合には本ツールが役に立つだろう。インストール不要のポータブルアプリになっている点も気軽でよい。

 本ソフトを利用するには、まずツールバーの下にあるプルダウンメニューで対象となる液晶モニターを選択して設定を取得する。設定を取得するには、モニターが“DDC/CI(Display Data Channel Command Interface)”規格をサポートしている必要があるので注意しよう。

 設定の取得に成功すると、メイン画面のリストビューにモニターの設定データが表示される。設定データにはそれぞれ“VCP”と呼ばれるコードが割り当てられており、本ソフトではモニターが提供するVCPを一覧表示する仕組みになっている。読み取り可能なデータはモニターにより多少変わるが、明るさ、コントラスト、シャープネス、赤・緑・青のカラーバランスといったデータが取得できるはずだ。

プロパティ画面
値の編集

 それぞれのデータは、取得可能な情報はVCPコード、VCPコードの名前、読み書きの可否、現在の設定値、設定値の最大、設定可能な値という6つの項目を持ち、[Alt]+[Enter]キーを押せばそれらを単一のプロパティ画面でまとめて表示できる。値の設定を変更するには、設定をダブルクリックして値を編集するためのダイアログを表示する。右クリックメニューから値を増減させたり、マウスホイールの回転で値を調整することも可能だ。

右クリックメニューから値を増減させたり、マウスホイールの回転で値を調整することも可能

ソフトウェア情報

「ControlMyMonitor」
【著作権者】
Nir Sofer 氏
【対応OS】
Windows VistaからWindows 10まで
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
1.00(17/11/06)