レビュー
「Firefox Quantum」で開いているタブをサイドバーへ垂直表示する「Tab Center Redux」
タブバーよりも情報量豊富で、状況に応じてコンパクト表示へ。フィルタリングも可能
2017年12月12日 06:00
「Tab Center Redux」は、「Firefox」で開いているタブをサイドバーへ垂直にリスト表示する拡張機能。編集部にてWindows 10上の「Firefox」v57.0.2で動作を確認した。“addons.mozilla.org”から無償でダウンロードできる。
開いているタブをサイドバーへ表示する拡張機能は少なくないが、「Firefox Quantum」にも対応するものは、現状それほど多くはない。「Tab Center Redux」はそのなかでもっともシンプルで洗練された拡張機能と言えるだろう。
本拡張機能をインストールすると、サイドバーのプルダウンメニューに[タブ]というオプションが現れる。このオプションを選択すると、「Firefox」で開いているタブがサイドバーへ表示される。タイトルだけでなく、サムネイル画像とURLも表示されるため、ウィドウ上部のタブバーよりも情報量は多い。ワイドモニターならば横幅には比較的余裕があるため、サイドバーを常時表示しておいてもあまり邪魔にはならず、情報量が多くなることは歓迎だろう。もし煩わしい場合は、[Ctrl]+[Shift]+[O]キーでサイドバーを開閉することもできる。
さらに、リスト上部には新規タブを作成するボタンと検索ボックスを用意。タイトルやURLがキーワードに合致するタブのみをフィルタリングして表示できる。また、タブバーの右クリックメニューはサイドバーのタブリストでも利用可能。閉じるボタンやドラッグ&ドロップによる並び替えもちゃんとサポートしており、タブバーの代わりとしてほぼ問題なく利用できる。
こうなると「Firefox」標準のタブバーを完全に無効化して「Tab Center Redux」をメインに使いたくもなるが、そういった動作は現在のところAPIでサポートされていないため実現は難しいようだ。「Firefox」本体のアップデートに期待したい。
そのほかにも、拡張機能の設定画面ではピン留めされたタブのエリアを非表示にする機能や、独自のCSSを当ててスタイルをカスタマイズする機能、ダークテーマ、コンパクトモードなどが利用可能。コンパクトモードはタブリストのサムネイル画像とURLを省き、列の高さを抑えるもので、より多くのタブをサイドバーへ表示できる。常時有効にしたり、完全に無効化することもできるが、標準設定ではタブの数に応じて自動で切り替える“Dynamic”に設定されている。
ソフトウェア情報
- 「Tab Center Redux」
- 【著作権者】
- Edouard Oger 氏
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.5.5(17/11/20)