レビュー
ブロガー御用達! リンクや引用がサクサク行えるFirefox拡張機能「Format Link」
好みの書式に整形してタイトルやURLをコピー。「MakeLink」「Create Link」の代わりにも
2017年12月26日 13:58
「Format Link」は、任意の書式で閲覧ページのタイトルやURL、選択テキストをコピーできる「Firefox」用の拡張機能。編集部にてWindows 10上の「Firefox」v57.0.2で動作を確認した。“addons.mozilla.org(AMO)”から無償でダウンロードできる。
ブログやWikiの記事を編集していると、他のWebサイトのURLをタイトル付きで引用したり、出典URLと一緒に記事の一部を引用したいといったことがよくある。一度きりであればそのたびにHTMLのリンクタグを打ち込んだり、Wikiの引用記法を調べて体裁を整えてもいいのだが、こういうことはなるべく自動化してしまいたいものだ。
「Format Link」は、そうしたニーズに応えたシンプルな拡張機能。閲覧ページの右クリックメニューから任意の書式で整形されたテキストを生成し、クリップボードへコピーすることができる。同種の拡張機能「MakeLink」が「Firefox Quantum」で動作せず困っていたユーザーや、「Google Chrome」で愛用の「Create Link」に似た「Firefox」拡張機能を探しているユーザーにもお勧めしたい。
本拡張機能には“Markdown”(Markdown記法のリンク)、“reST”(reStructuredText記法のリンク)、“Text”(改行をはさんでタイトルとURLをコピー)、“HTML”(“a”タグを生成)という4つの整形ルールがプリセットされている。デフォルトのルールは“Markdown”で、閲覧ページの右クリックメニューから[Format Link as Markdown]コマンドを選択するとURLとタイトルが“Markdown”のリンク記法でクリップボードにコピーされる。テキストを選択してコマンドを実行すれば、URLと当該テキストをリンクにすることも可能だ。
他のルールでリンクを生成したい場合は、コマンドを実行した後にツールバーにある拡張機能のボタンをクリックしよう。すると整形テキストをプレビューするポップアップが現れる。そのポップアップの下に並んでいるラジオボタンをクリックすれば、ルールの切り替えが行える。クリップボードへのコピーは、ルールを切り替えると自動で行われる仕組み。右クリックメニューから利用できるデフォルトの整形ルールも同時に切り替わり、次回からは選択したルールで整形とコピーが行われる。
なお、複数の整形ルールを頻繁に使い分ける場合は、“アドオン マネージャー”(about:addons)にある「Format Link」の設定画面で[Create submenu]オプションを有効化するのがお勧め。[Format Link as Markdown]コマンドが[Format Link]コマンドに変化し、サブメニューでルールの切り替えが行えるようになる。整形済みリンクをワンクリックでコピーできなくなるが、わざわざ拡張機能のポップアップを利用しなくて済む。
既存の整形ルールをカスタマイズしたり、独自の整形ルールを追加・削除するのも、「Format Link」の設定画面で行う。整形ルールは設定画面最下部のリストで管理されているので、そこでルールの編集を行えばよい。
整形ルールを記述する際は、変数として“{{title}}”(タイトル)、“{{url}}”(閲覧ページのURL。リンクを選択している場合はそのリンク先URL)、“text”(選択テキストまたはタイトル)の3つが利用可能。テキストの置換機能も備えており、利用できない文字を排除したり置き換えたりするのに役立つ。
なお、編集部にて使用したところ、ときどき整形ルールが消えてしまい、拡張機能のポップアップに“undefined”というラジオボタンが並ぶことがあった。その場合は、設定画面で[Restore defaults]ボタンを押せば初期状態へ復旧することができる。カスタマイズしたルールは消えてしまうので、編集の際はどこかにバックアップを保存しておいた方がよいだろう。
ソフトウェア情報
- 「Format Link」
- 【著作権者】
- Hiroaki Nakamura 氏
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.1.2(17/09/20)