レビュー
CPUを占有するプロセスの動作を制限してPCの応答性を改善する「CPUBalance」
15年以上の開発歴を持つ「Process Lasso」から“ProBalance”機能を独立させたツール
2018年1月26日 06:00
「CPUBalance」は、CPUを占有するプロセスの動作を制限してPCの応答性を改善するタスクトレイ常駐型ソフト。Windowsに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 10で動作を確認した。「Process Lasso」の開発で知られるBitsum社のWebサイトからダウンロードできる。
有償のプロセス管理ツール「Process Lasso」v9で利用されている最適化アルゴリズム“Process Balance(ProBalance)”のみを独立させ、無償で利用できるようにしたツール。本ソフトを稼働させておけば、実行中のプロセスの優先順位を動的に調整し、高負荷下でもシステムの応答性を維持することができる。
システムが重くなる原因は、なにもCPU負荷の上昇だけではない。ディスクアクセスの集中やネットワークの負荷、ストレージやメモリといったリソースの枯渇などといった要因も考えられる。そのため、本ソフトを導入したからといって完全にラグやフリーズを抑えられるというわけではないが、15年以上の開発歴を持つ「Process Lasso」のアルゴリズムなので、一定の信頼をおいてもよいだろう。
メイン画面では、プロセスの動作制限ログなどが閲覧可能。特定のプロセスを監視対象外にしたい場合は、ログ画面から当該プロセスの右クリックメニューへアクセスして、除外リストに加えればよい。システムチェックを行う間隔を250ミリ秒から2秒の間で調整する機能などが用意されているが、これを利用するには有償版の「CPUBalance Pro」(PC1台あたり年間4.95米ドルなど)を購入する必要がある。
そのほかにも、設定ダイアログへアクセスすれば、“ProBalance”の動作条件を詳細にカスタマイズすることが可能。ただし、動作制限中の実行優先度(アフィニティ)を調整する機能などは「CPUBalance Pro」限定となっている。
ソフトウェア情報
- 「CPUBalance」
- 【著作権者】
- Bitsum LLC
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.0.0.68