レビュー
高機能なデスクトップの静止画・動画キャプチャーツール「Icecream Screen Recorder」
簡易編集機能付きでチュートリアルビデオ・イメージの作成に最適
2018年2月1日 06:00
「Icecream Screen Recorder」は、デスクトップの静止画・動画キャプチャーツール。Windows Vista/7/8/10に対応するフリーソフトで、開発元のWebサイトから無償でダウンロードできる。
デスクトップのビデオキャプチャー、スクリーンショット撮影、および録音が行えるツール。多機能だが操作体系は比較的シンプルで、録画・録音から編集、ファイルへの保存、クリップボードへのコピー、オンライン共有までをシームレスに行えるのが特徴だ。
利用するにはまず、メイン画面やタスクトレイアイコンの右クリックメニューからタスクを選択しよう。タスクは“ビデオキャプチャ”(動画撮影)、“スクリーンショット”(静止画撮影)、“音声をキャプチャする”(録音)の3つが選択できる。
タスクを選択したら、次はエリアの選択だ。“ビデオキャプチャ”では、5つの撮影エリアを選択することが可能。
- カスタマイズエリア:指定した矩形領域をキャプチャー
- フルスクリーン:ディスプレイ全体をキャプチャー
- 前のエリア:以前に選択したキャプチャー領域を再利用する
- 自動範囲検出:カウスカーソル下にあるウィンドウなどを選択し、その領域をキャプチャー
- マウス周辺:マウスカーソルの動きに追従するキャプチャーモード(“スクリーンショット”では選択不可)
マルチディスプレイ環境もしっかりサポートされており、“フルスクリーン”モードのサブメニューから特定のモニターだけをキャプチャーするよう指定できるのは好印象だ。
撮影エリアの選択が完了すると、選択した領域以外が暗転するとともに、コマンドウィンドウが表示される。このコマンドウィンドウでは、選択領域の微調整や拡大・縮小などが可能。キャプチャーにWebカメラの映像やシステム音声、マイク入力を含めるかどうかは、ツールバー右端のボタンで切り替えられる。
準備が完了したら、[録画]ボタンを押してキャプチャーを開始しよう。3秒のカウントダウンのあとに、キャプチャー処理が開始される。
録画中にコマンドウィンドウを[描く]モードへ切り替えれば、キャプチャーイメージに手書きや図形、テキストなどを追加できる。手順を示すのに便利な“ステップツール”や、設定画面から有効化できるキー入力の表示機能は、チュートリアルを作成する際に役立ちそうだ。
コマンドウィンドウの[停止]ボタンでキャプチャーを完了させると、メイン画面に履歴リストビューが追加され、これまでに作成したキャプチャーを管理できるようになる。オンラインストレージへのアップロードやトリミング、フォーマットの変換、保存フォルダーへのアクセス、削除などはここから行えばよい。
“スクリーンショット”タスクでもほぼ同様の手順で撮影と編集が行えるので、エリア選択・キャプチャー・編集・保存・管理という基本的な操作の流れを把握していれば難なく扱える。“音声をキャプチャする”タスクは、ごく一般的なサウンドレコーダーを操作する要領で録音が行えるので、改めて詳しく解説する必要はないだろう。
なお、本ソフトで行える録画・録音は最大5分間までとなっているので注意。その他にも、利用できるビデオフォーマットはWebMのみ、商用では利用できないなどの制限がある。これらの制限を解除するには、有償の“PRO”ライセンス(29.95米ドル)を購入する必要がある。“PRO”版ではビデオフォーマットの変換、スケジュール録画、ウォーターマークの追加、録画前のカウントダウン無効化といった機能が追加で利用できる。
ソフトウェア情報
- 「Icecream Screen Recorder」
- 【著作権者】
- Icecream Apps Ltd
- 【対応OS】
- Windows Vista/7/8/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 5.10(17/12/26)