レビュー
「Acronis True Image」の開発元が無償提供するランサムウェア対策ソフト
5GBのクラウドストレージも無償で付属、大事なファイルをダブルで保護できる
2018年2月14日 06:00
「Acronis Ransomware Protection」は、「Acronis True Image」の開発で知られるAcronis社が無償で提供するランサムウェア対策ソフト。Windows 7/8/8.1/10およびWindows Home Server 2011に対応しており、同社のWebサイトからダウンロードできる。なお、利用の際は“Acronis アカウント”の取得が必要。
ランサムウェアの活動をブロックする“Acronis Active Protection”機能と、万が一の感染から大事なファイルを保護するクラウドバックアップ機能を組み合わせたツール。「Acronis True Image」の上位版にも搭載されている機能が、無料で利用できる。
メイン画面は、上述した2つの機能の稼働状況を表示するダッシュボードになっている。
上半分はランサムウェア対策機能“Active Protection”のステータスで、システムで実行されているプロセスの総数と、疑わしいとして監視対象となっているプロセスの数が、時系列でグラフ表示される。疑わしいプロセスの検出には、ウイルス対策ソフトでもよく利用されているヒューリスティックな手法に加え、最新の機械学習が組み込まれており、「Petya」や「WannaCry」、「Osiris」、「Bad Rabbit」といった最新のランサムウェアからシステムを守ることができるという。
疑わしいプロセスのリストは、[プロセスを管理]画面で確認することが可能。この画面ではプロセスの実行をブロックしたり、監視対象から外す(信頼する)こともできる。また、手動で監視対象のプロセスを追加することも可能だ。
一方、下半分はクラウドバックアップ機能の稼働状態を示している。“Acronis アカウント”を作成すれば5GBのクラウドストレージが無償で与えられ、指定したファイルやフォルダーを定期的にアップロードできるようになる。クラウドストレージが不足する場合は、追加のストレージを購入することも可能だ(250GB利用できる“Basic”プランの場合で、年額980円)。
ソフトウェア情報
- 「Acronis Ransomware Protection」
- 【著作権者】
- Acronis International GmbH
- 【対応OS】
- Windows 7/8/8.1/10およびWindows Home Server 2011
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- Build 1340(18/01/30)