レビュー

“Amazon”の領収書を一括印刷、CSVデータも取得できる「アマゾン注文履歴フィルタ」

「Google Chrome」や「Firefox」をはじめ幅広いブラウザーに対応、確定申告のお供に

「アマゾン注文履歴フィルタ」v0.1.0.1001

 「アマゾン注文履歴フィルタ」は、“Amazon.co.jp”の注文履歴を取得・フィルタリングして、その領収書をまとめて印刷するWebブラウザー用の拡張機能。「Google Chrome」や「Firefox」などに対応しており、それぞれのアドオンライブラリから無償でダウンロードできる。

 “Amazon.co.jp”の注文履歴画面にフィルター機能と領収書の一括印刷機能を追加するブラウザーアドオン。もともとは確定申告を行うユーザーの便宜を図るために開発された拡張機能だが、最新版には取得したデータをCSV形式でダウンロードする機能も備わっており、確定申告に縁のないユーザーにとっても役立つ。

指定した年・月の領収書をまとめて印刷
取得したデータをCSV形式でダウンロードして表計算ソフトで分析

 本拡張機能は「Google Chrome」版と「Firefox」版に加え、「Tampermonkey」向けのユーザースクリプトがラインナップされている。「Microsoft Edge」や「Opera」、「Vivaldi」での動作も確認されているとのこと。本稿は基本的に「Google Chrome」向けの拡張機能をもとにしている。

 利用するにはまず、“Amazon.co.jp”の注文履歴画面へアクセスする。次に注文履歴リストの上にあるプルダウンメニューを操作して“年”を選択しよう(初期状態では“過去6カ月間”が選択されているが、この状態では動作しない)。すると、注文がフィルタリングされると同時に、“対象月選択”をはじめとするさまざまなコントロールが現れるはずだ

 フィルター機能や領収書の印刷を利用するには、続けて“対象月選択”というプルダウンメニューで好みの“月”を選んで、注文履歴の取得を行う。注文履歴が多い場合は少し時間がかかるので、そのまま待機しよう。なお、プルダウンメニューで“通年”を選択すれば、その年すべての注文を対象とすることが可能だ。

注文履歴リストの上にあるプルダウンメニューを操作して“年”を選択
“対象月選択”というプルダウンメニューで好みの“月”を選んで、注文履歴の取得を行う

 注文履歴の取得が完了したら、“お届け先”や“絞り込み”などを利用して注文履歴を絞り込んでいこう。たとえば、友達へのプレゼントを除外したい場合は、“お届け先”に自宅を指定すればよい。また、ONにするチェックボックスを[デジタル]だけにすれば、“Kindle 本”などの注文だけを表示することができる。フィルタリング後の注文総数は、[領収書印刷用画面]ボタンの左側でチェックすることが可能。

領収書印刷用画面

 フィルタリングが完了したら、[領収書印刷用画面]ボタンを押して領収書を出力しよう。領収書はまとめて1つの画面に出力されるが、プリンターで印刷する際は適切に改ページされるため心配は無用だ。[宛名変更]ボタンをクリックすれば、領収書のあて名を指定することもできる。

 さらに、この画面の左上には返金情報や注文履歴のCSVデータをダウンロードするボタンも備わっている。ダウンロードしたデータを表計算ソフトに読み込ませれば、その年に“Amazon.co.jp”で購入した金額の合計を算出するといった分析が行える。

 なお、本拡張機能は無償で提供されているが、寄付も受け付けている。気に入ったら“Amazon ギフト券”を送るとよいだろう。

ソフトウェア情報

「アマゾン注文履歴フィルタ」Google Chrome版
【著作権者】
風柳 氏
【対応OS】
(Windows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
0.1.0.1001(18/02/11)