レビュー

無料のファミコン風日本語フォント「Nu もち」 ~漢字も収録し豊富なバリエーションが魅力

7×7の画素で構成され、正方形のほか、丸や星型など、さまざまな画素の形を用意

「Nu もち」

 「Nu もち」は、7×7の画素で構成された日本語ビットマップ風フォント。Windowsなどに対応するフリーフォントで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

 出現頻度の高い字や低学年の学習漢字、画数の少ない字を中心に612個の漢字を収録しているほか、濁点・半濁点の位置や画素の形状などさまざまなバリエーションが用意されているのが特徴。標準の画素を使ったタイプはファミコンなどのレトロゲームの雰囲気を再現するのにピッタリ。

 大きく分けると「Nu きなこもち」「Nu あんこもち」「Nu よもぎもち」が用意されている。和文の字形はすべてのフォントで共通だが、各フォントで欧文の字形が異なる。「Nu きなこもち」は和文に合わせて線が細く、「Nu あんこもち」は縦線が「Nu きなこもち」の2倍の太さに、「Nu よもぎもち」は線の太さに強弱がついている。また、欧文は標準では可変幅となっているが、等幅版の“全角”タイプも用意されている。

「Nu きなこもち」「Nu あんこもち」「Nu よもぎもち」

 和文は、濁点・半濁点の位置は、仮名の上部へはみ出したように付く“上置濁点”と、7×7画素の中に組み込まれた“組込濁点”が2種類用意されている。さらに、画素がドットの“標準”のほか、各ドット間に隙間がある“正方”、横や縦にだけ隙間がある“横線”・“縦線”、画素が丸い“円”、星の輝き風の“輝き”など58種類の画素の形状が用意されており、いろいろなタイプの“レトロフューチャー”感を演出できる。

“組込濁点”(上)と“上置濁点”(下)
画素の形が異なる58種類のバリエーションを収録

 そのほか、ドラクエなどのRPGで使われるコマンドやメッセージのウィンドウを再現することも可能で、細い罫線(┌┬┐├┤└┴┘)を使うと太字の枠線、太い罫線(┏┳┓┣┫┗┻┛)を使うと2重の枠線を再現可能。さらに、四隅に“╭(文字コード:U+256d)”、“╮(文字コード:U+256e)”、“╯(文字コード:U+256f)”、“╰(文字コード:U+2570)”を使うことで角が丸まったウィンドウを再現できる。

ソフトウェア情報

「Nu きなこもち」「Nu あんこもち」「Nu よもぎもち」共通
【著作権者】
さゆぬ 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.0(18/11/23)