レビュー
Windows/Mac両対応の定番CPUベンチマークソフト「Cinebench Release 20」
Windows 10ならば“Microsoft Store”から入手可能
2019年7月9日 09:00
「Cinebench」は、Windows/Mac両対応のCPUベンチマークソフト。Windows版は64bit版のWindows 7以降に対応しており、開発元のWebサイトから無償でダウンロードできる。
「Cinebench」は、老舗の3Dグラフィックスソフト「Cinema 4D」で知られる独Maxon Computer社が無償で提供しているベンチマークソフト。最新版の「Cinebench Release 20」は「Cinema 4D Release 20」と共通の3Dエンジンを利用しており、最新CPUのレンダリングパフォーマンスを引き出せる。Windows 10ならば“Microsoft Store”からストア版を入手できるのも手軽でよい。
「Cinebench R20」では“Open GL”のテストが省かれており、CPUのパフォーマンス計測に特化したものになっている。前バージョンの「Cinebench R15」に比べるとテスト負荷はかなり大きくなり、レンダリングに必要な演算能力は約8倍、メモリ使用量は約4倍となっている。「Cinebench R15」のスコアと比べることはできなくなったが、デスクトップやラップトップの冷却システムが高負荷に長く耐え、ハードウェア性能をちゃんと引き出しているのかを正確に測定することができるようになっているという。
ベンチマークを開始するには、画面左上の“CPU”欄にある[Run]ボタンを押すだけでよい。ただし、正確なスコアを得るには、あらかじめ常駐ソフトの類をすべて終了させておくべきだ。他のソフトにリソースが奪われてしまうと、スコアが大きく低下してしまうことがある。レンダリングが終了するとスコアが算出され、[Ranking]セクションに自分のシステムが掲載される。主なシステムのスコアもリストアップされているので、比べてみると面白い。
さらに、[File]-[Advanced benchmark]オプションを有効化すると、シングルコアのテストを追加で実施することが可能。標準のマルチコアテストと比較したスコア倍率(MP Ratio)をチェックすれば、当該システムにおけるマルチコアの恩恵を視覚化できる。[Ranking]セクションの一覧を、マルチコアテスト、シングルコアテスト、“MP Ratio”でソートすることも可能だ。
なお、サポートされていないCPUで「Cinebench R20」は動作しないので注意。また、32bit版OSはサポートされていない。
ソフトウェア情報
- 「Cinebench」
- 【著作権者】
- Maxon Computer GmbH
- 【対応OS】
- 64bit版Windows 7以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- Release 20(19/03/05)