REVIEW(09/07/07)
「Windows Installer」の不正なインストール情報をクリアできるMS純正ツール
インストール・アンインストールを異常終了などで正常に完了できないときに
「Windows Installer CleanUp ユーティリティ」は、アプリケーションのインストール情報を削除できるマイクロソフト純正のツール。32ビット版および64ビット版のWindowsに対応するフリーソフトで、編集部にて32ビット版のWindows Vistaで動作を確認した。マイクロソフトのサポートサイトからダウンロードできる。
「Windows Installer」を利用したインストーラーでは、インストール作業を中断したり、インストーラーが異常終了すると、まれにインストール作業が中途半端なまま、正常に完了できなくなる場合がある。そうなると、当該ソフトを再度インストールしても、エラーが出て作業を進められない。これはレジストリに書き込まれたインストール情報と、実行ファイルの配置場所・ライブラリファイルの設定などに食い違いが生じるため。
そんなときに思い出してほしいのが、「Windows Installer CleanUp ユーティリティ」だ。本ソフトはもともと同社の「Microsoft Office」向けのツールだが、「Windows Installer」を利用してインストールされるほかのソフトに対しても利用可能。レジストリなどに残った古いインストール情報を一旦削除して、失敗したインストール作業を最初からやり直すことができる。
使い方は簡単で、メイン画面のリストから対象となるソフトを選び、[Remove]ボタンを押すだけ。複数ソフトのインストール情報を一度に削除することも可能。
ほかにも、アンインストール作業に失敗して、「プログラムの追加と削除」にソフトが登録されているにもかかわらず削除できなくなったときにも有効。ただし、本ソフトはインストール情報を削除するのみで、実行ファイルやライブラリファイルなどはそのまま残ってしまう。そのため、一度本ソフトでインストール情報をクリアしたら、同じインストール先へ当該ソフトを再度インストールし、その上でもう一度アンインストール作業を試みてみよう。
なお、マイクロソフトによると、本ソフトを「Microsoft Office 2007」に対して利用しないほうがよいとのこと。「Microsoft Office 2007」がアンインストールできなくなった場合は、下記リンクにある手順に従ってアンインストールを行うことが推奨されている。
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- 32ビット版および64ビット版Windows
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 3