REVIEW(09/07/22)
高速なインデックス検索と通常検索を使い分けられるGREPソフト「EcoGrep 2」
検索結果のプレビューや検索結果をさらに絞り込めるフィルター検索も搭載
「EcoGrep 2」は、指定フォルダ以下のテキストファイルを一括検索できるGREPソフト。Windows XP/Vistaに対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。動作には、.NET Framework 2.0以降が必要。
正規表現や単語単位の検索といった基本的な検索オプションのほか、高速検索を可能にするインデックス検索、検索結果をさらに絞り込めるフィルター検索、検索結果のプレビュー、利用頻度の高い検索パスをお気に入りとして保存できる機能などを備える。
画面は2つのタブで仕切られており、検索条件を指定するタブと検索結果を表示するタブをそれぞれ切り替えて利用する。検索結果タブには、ファイル名、行番号、文字位置、行のテキスト内容がリスト表示される。リストを選択すると、ヒットした行の前後数行のテキストのみを抜粋した状態で画面下部にプレビューされる仕組みだ。
インデックス検索を使えば、検索時間を通常の検索と比べて大幅に短縮することが可能。インデックスファイルは専用画面を開いて作成する仕組みで、検索対象のフォルダごとに複数作成できる。ファイルが大量に存在するフォルダの検索にはインデックス検索を、それ以外の場合は通常検索を使用するといった具合で用途に応じて使い分けるとよいだろう。ただし、インデックスの更新は手動で行う必要があるほか、インデックス検索では正規表現を利用できないので注意。
フィルター検索は、検索でヒットしたファイルのみを対象として、別のキーワードでさらに絞り込み検索できる機能。たとえば、Web検索で複数キーワードを指定する際の“AND検索”のように利用すると便利だ。そのほか、検索でヒットしたファイルを任意のテキストエディターで開く機能も備えている。
使い方に戸惑うことのない標準的なインターフェイスで、細かな部分の設計にまで配慮が行き届いている。たとえば検索パスの指定方法は、ダイアログや履歴から選択するほか、エクスプローラからのドラッグ&ドロップにも対応しており、本ソフトの画面上へフォルダをドロップすれば、そのフォルダが検索パスとしてセットされる仕組みだ。非常に地味だが、こうした細部の使い勝手の良さも本ソフトの特長と言えるだろう。
- 【著作権者】
- 鈴木 充 氏
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.2.0(09/07/22)