REVIEW(10/04/21)
画像の色情報を音楽へ変換する「RGB MusicLab」
画像のピクセルを読み取ってRGBそれぞれの値を音の高さに変換
「RGB MusicLab」は、JPEG/PNG/GIF画像などからMIDIファイルを作成できるソフト。Windows XP/Vistaなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、動作には「QuickTime」が必要。
画像のピクセルを読み取ってRGBそれぞれの値を音の高さに変換し、和音としてMIDIファイルへ変換する仕組み。標準ではRGB値が2上下するごとに音が半音ずつ変化するが、メジャーやペンタトニックといったスケールに合わせて変化するように設定することも可能。
音の長さは指定した音符に統一するほか、音の高さによって長さを変化させることもできる。音の強さはピクセルの明度をもとにして変換するほか、設定した一定のリズムで強い音と弱い音を繰り返すように指定可能。
画像の1ピクセルを1音として変換すると膨大な長さの曲になってしまうため、あらかじめ画像にモザイク処理を施し、モザイクの1つのタイルを1音として変換する仕組み。モザイクの大きさはスライドバーで調整できる。また、本ソフトで作成したMIDIファイルから画像を復元することも可能で、MIDIファイルから画像を復元した際はモザイク処理後の画像が復元される。
MIDIファイルに変換する際は、1つの楽器の和音として出力するほか、R・G・Bをそれぞれ別の楽器に割り当てることも可能。また、1つの値を2つの楽器に割り当てたり、音にモジュレーションをかける機能も備える。
さらに、楽曲の仕上がりを調整するために、画像をレタッチする機能も備えている。たとえば、極端に明るい・暗い画像で音が高音や低音へ偏ることを防ぐため画像の明るさを調節する機能や、発音の順番を変更するために画像を回転・反転する機能などを備える。
そのほか、作成した楽曲に合わせてもとになったピクセルの色を全画面で表示するアニメーションを作成することも可能。
- 【著作権者】
- 小島 健治 氏
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 34