REVIEW(11/11/02)
クロック倍率をアイコン表示するコンパクトなTurbo Boostモニター「TurboMon」
“Turbo Boost”対応のインテル製CPUで利用可能
「TurboMon」は、インテル製CPUのクロック倍率をタスクトレイへリアルタイム表示できるソフト。Windows XP/Vista/7およびVista/7の64bit版に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトやベクターのライブラリページからダウンロードできる。
CPUの動作周波数は“ベースクロック×クロック倍率”で決まる。マザーボード上のさまざまなユニットと共有されるベースクロックはシステムで固定されるのが一般的だが、CPUのクロック倍率は動的に調整できるものもある。
たとえば、アイドル時にはクロック倍率を下げ、必要に応じてクロック倍率を引き上げれば、全体的な消費電力を抑えつつ、瞬発的な負荷にも耐えることができる。“インテル ターボ・ブースト・テクノロジー”(以下、“Turbo Boost”)などがその典型で、TDP(熱設計消費電力:CPUの発熱の許容量)に余裕がある場合に、クロック倍率を定格より引き上げて、全体のパフォーマンスを一時的に向上させることが可能。
しかし、このような機構は自動制御されるのが一般的なので、ユーザーがその動作を体感できるケースはあまりない。そこで試してほしいのが「TurboMon」だ。本ソフトはタスクトレイ常駐型になっており、“Turbo Boost”対応CPUのクロック倍率をリアルタイムでアイコン表示可能。省電力モードでの動作や“Turbo Boost”の発動など、CPUの状態に応じてアイコンの色が4段階で変化するので、CPUの動作状況がひと目で把握できる。
Intelでも公式デスクトップアクセサリー「Intel Turbo Boost Technology Monitor」を公開しているが、デスクトップを占有してしまうのが玉にキズ。コンパクトな“Turbo Boost”モニターがほしい場合は、本ソフトをお勧めしたい。
- 【著作権者】
- T.T 氏
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/Vista x64/7 x64
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.003(11/06/18)