REVIEW(11/12/14)
6種類のユニットを使うタワーディフェンス「TOUCH DE DEFENCE 陽だまりの要塞」
Windows以外のプラットフォームへの移植作業が進められている
「TOUCH DE DEFENCE 陽だまりの要塞」は、6種類のユニットを駆使して敵を迎え撃つタワーディフェンスゲーム。Windows XP/Vista/7に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。
本作は、“防衛ゲーム”や“タワーディフェンスゲーム”と呼ばれるジャンルのゲーム。見下ろし型の2D固定画面で、ステージ開始時にドクロマークが表示される場所から次々と敵が現れ、主人公の女の子が立っている防衛ラインに敵が到達してしまうとHPが減っていき、0になるとゲームオーバー。攻撃方法などの異なる6種類のユニットをフィールド上に配置して敵を殲滅し、防衛ラインを守り切るのが目的だ。
ユニットはMPを消費して配置する仕組みで、MPは敵を倒すことで加算されていく。配置できるユニットは、少ないMPで配置でき連射性能の高い“グランドキャノン”、敵を貫通するレーザーを放てる“フラワービーム”、敵の動きを鈍らせる効果をもつ“スノーヴェール”、上空の敵のみを狙い撃つ“サンダーボルト”、必要なMPは非常に高いが圧倒的な攻撃力をもつ“太陽の手”、敵の進路を制限したりほかのユニットを配置するために使う“ブロック”の6種類。
攻撃用のユニットは平地の上に直接配置することはできず、あらかじめ“ブロック”を配置するか、フィールド上に初めから存在する岩などの障害物の上に置く必要がある。また、攻撃用のユニットはMPを支払うことで、攻撃力・連射力・射程という3つのステータスを強化していくことが可能。なお、一度配置したユニットは消去できないほか、敵の進路を完全に塞ぐようにブロックを配置することはできない。
ユニットを配置したい場所や、強化したいユニットをマウスでクリックすると、画面下部に各ユニットなどを表すアイコンが表示される。アイコンを表示している間はゲームの進行がストップするので、じっくりと作戦を練ることが可能だ。
ゲーム中は、画面上部にHP、MPのほか“Wave”数が表示される。“Wave”数は、そのステージで何回敵が出現するかを表した回数で、規定の“Wave”数をクリアするとステージクリア。画面上からすべての敵が消えると自動で次の“Wave”が開始し、新たに敵の群れが出現する仕組みだ。また画面上部では次の“Wave”に出現する敵の種類と数を確認可能。本作には全6ステージが用意されており、ステージをクリアすると次のステージへ挑戦できる。どのステージもかなり頭を使わないとクリアできないので、ステージ数以上にやりごたえのあるゲームだ。
本作は、フリーのプログラミング言語「Hot Soup Processor」で制作されており、Windows上で開発したソフトをAndroidやiOSといった別のOS上で動作させるための新しいランタイム“HSP3Dish”が活用されている。作者によると、現在ほかのプラットフォームへの移植作業を行なっているとのこと。タッチ操作を意識したシンプルな操作性など、他OSでのプレイを前提として作られているだけに、完成が楽しみだ。
- 【著作権者】
- Crystal light stage、Arue 氏
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.1(11/12/06)