REVIEW(12/02/09)
神視点でオフェンス・ディフェンスの勝敗を操作するパズルゲーム「ヤジルシージ」
通路に矢印を配置してキャラクターの動きを制御する
「ヤジルシージ」は、フィールド上に矢印を配置してキャラクターを誘導するパズルゲーム。Windowsに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7で動作を確認した。本作は昨年行われた第3回“WOLF RPGエディターコンテスト”の応募作品で、同コンテストのページからダウンロードできる。
画面は見下ろし視点の2D固定型で、フィールド上にはあみだくじのような通路が表示され、その上にオフェンスとディフェンスに分かれて複数のキャラクターが配置されている。プレイヤーは、オフェンス・ディフェンスのどちらかに属するのではなく、“神の視点”となってフィールド上にアイテムを配置し、どちらかを勝利させたり、引き分けにさせるといったステージのクリア条件を達成するのが目的。
オフェンスの勝利条件は、キャラクターを1人でも画面右端のゾーンへ到達させること。ディフェンスの勝利条件は、オフェンスのキャラクターをすべて消滅させること。また、双方のキャラクターがすべて消滅すると引き分けとなる。
画面右下にある[GO!]ボタンを押すと、オフェンスの全キャラクターが画面右側へ向かってまっすぐに進んでいく。オフェンスとディフェンスがぶつかるとバトルが開始され、ぶつかるたびにキャラクターの体力が1ポイントずつ減少し、0になったキャラクターは消滅する。また体力の値は、キャラクターによって異なる。
プレイヤーはキャラクターを直接操作することはできないが、ゲームを開始する前に、キャラクターの行動を制御するための矢印をフィールド上に配置できる。たとえば、オフェンスがあみだくじの横線にあたる部分を通過する際、通常はまっすぐ右側へ向かって進むが、上向きの矢印を配置しておくことで、オフェンスをひとつ上のラインへと誘導することが可能。
これを利用して、オフェンスを勝利させる場合は、オフェンスがディフェンスを避けて進むように誘導したり、ディフェンスを勝利させる場合にはオフェンスがディフェンスとバトルをするように仕向けていくわけだ。
矢印は4種類存在し、ステージによって配置できる矢印の種類や数が異なる。矢印には、キャラクターが矢印の上を通過するたびに矢印の向きが変化するものや、キャクターが何度か通過すると消滅してしまうものなどが存在する。
矢印の向きに合わせてキャラクターが進路を変更するといった基本ルールのほか、右方向へ進んでいるキャラクターが右方向を向いている矢印の上を通過すると体力が1ポイントアップしたり、オフェンスがディフェンスの後ろ側からバトルを仕掛けると一撃必殺になるなどの特殊な要素も用意されている。ステージによってはこれらの要素を活用することがクリアするために必要となるだろう。
クリア条件を達成できず失敗してしまった場合は何度でもリトライが可能。また、キャラクターが動いている状態でも途中でゲームを止めてリトライできる。リトライの際は、前回失敗した矢印の配置を記憶しておけるので、難しいステージでも少しずつ配置を変えながらクリアを目指そう。
- 【著作権者】
- れいさんチ 氏
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.94(11/08/27)