REVIEW(12/05/14)
Intel/AMD対応Androidを開発するオープンソースプロジェクト“Android-x86.org”
各種ネットブック・タブレットPCや仮想PCソフトで気軽にAndroidの世界が楽しめる
“Android-x86.org”は、x86アーキテクチャーで動作するAndroid OSを開発しているオープンソースプロジェクト。Intel/AMD製のCPUを搭載した各種ネットブック・タブレットPCで利用可能なAndroidが、ISO形式のCDイメージで無償配布(寄付歓迎)されている。
現在公開されている安定版は、“Android 2.2”をベースとしたv2.2-r2。また、最新版の“Android 4.0”をベースとしたリリース候補版v4.0-RC1も公開されており、こちらは安定版の公開まであと一歩という段階。v4.0-RC1では、“AMD Radeon”シリーズのグラフィックカードやIntel製チップセット内蔵のグラフィックに対応したOpenGLハードウェアアクセラレーション、マルチタッチ、Wi-Fi、オーディオ、加速度センサー、Webカメラなどがサポートされている。
CDイメージは、対応端末ごとに複数用意されている。たとえばv4.0-RC1の場合、全部で5つのISOファイルが用意されており、実際にインストールして利用することが可能。また、インストールせずに利用できる“Live CD”機能も備えており、Android OSの雰囲気を気軽に試すことができる。
- android-x86-4.0-RC1-amd_brazos.iso:MSI製のタブレットPC“WindPad 110W”など、AMD Brazosプラットフォームを採用する端末に対応
- android-x86-4.0-RC1-eeepc.iso:ASUS製のネットブック・タブレットPC“Eee PC”シリーズに対応
- android-x86-4.0-RC1-asus_laptop.iso:ASUS製のラップトップ・タブレットPC向け
- android-x86-4.0-RC1-tegav2.iso:NVIDIA製CPU“Tegra 2”搭載端末とViewSonic製タブレットPC“Viewpad 10”向け
- android-x86-4.0-RC1-s103t.iso:Lenovo製タブレットPC“IdeaPad S10-3t”に対応
また、「Virtual Box」などの仮想PCソフトへのインストールも可能。インストールしただけではネットワークなど一部機能に制限があり手動での設定変更が必要となるため初心者にはお勧めできないが、自信のある人は試してみてもよいだろう。