REVIEW(12/06/08)
5GBまで無償で利用可能。スイス生まれのオンラインストレージサービス“Wuala”
専用のファイル管理ソフトとエクスプローラ統合機能が利用可能
“Wuala”は、2007年にスイスで始まったオンラインストレージサービス。ストレージは5GBまで無償で利用可能で、追加でストレージを購入することもできる。価格は20GBの追加購入で年額29ユーロなど。
アクセス権限の設定やグループでのファイル共有など、どちらかと言うと小規模チームやSOHOでの利用に便利な、ビジネス向けの機能が充実しているのが特長。また、ビジネス向けということもあり、セキュリティ関連の機能が重視されている。たとえば、データはユーザーのPC上ですべて暗号化された上で送信される仕組みとなっており、“Wuala”自身ですらも内容を参照することはできないという。
クライアントソフトはWindows版のほか、Mac OS X版、Linux版、iPhone/iPad版、Android版が用意されており、幅広いプラットフォームがサポートされているのもうれしいポイントだ。
“Wuala”のWindows向けクライアントは、Windows XP/Vista/7に対応する。専用のファイル管理ソフトとエクスプローラ統合機能の2つから成っており、インストールする際にどれをインストールするか選択できる。
“Wuala”のストレージをネットワークドライブ(既定では“W”ドライブ)として扱えるエクスプローラ統合機能のほうが扱いやすいが、ローカルファイルの差分バックアップや同期といった“Wuala”の機能をフル活用するにはファイル管理ソフトのインストールが必要。また、ファイルの転送速度など、パフォーマンス面でもファイル管理ソフトのほうが優れるようだ。
ファイル管理ソフトのユーザーインターフェイスは、フォルダツリーとファイルリストから成るエクスプローラとよく似た2ペイン型になっている。機能もエクスプローラに準じており、画像ファイルの場合は内容がサムネイル表示されるほか、ドラッグ&ドロップして複数のファイルをオンラインストレージへ転送することも可能。その場合、個々のファイルアイコンに進捗状況を示す小さなプログレスバーが表示される。そのほかにも、画像をアップロードする際に一括でリサイズする機能などを備える。
- 【著作権者】
- LaCie AG
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- Wollishofen(12/05/15)