REVIEW(12/06/21)

Windows Sysinternals製、システム情報をデスクトップへ表示するツール「BgInfo」

壁紙へ合成するタイプで省リソース。表示や出力項目のカスタマイズ性にも優れる

「BgInfo」v4.16.0.0「BgInfo」v4.16.0.0

 「BgInfo」は、米Microsoft Corporationの一部門である“Windows Sysinternals”が開発したシステム情報の表示ツール。Windows XP/Server 2003以降に対応するフリーソフトで、“Windows Sysinternals”のWebサイトからダウンロードできる。

 本ソフトは、システム情報をテキストとして出力し、壁紙と合成してデスクトップへ表示する仕組み。処理が終わればそのまま終了するため、一般的な常駐ソフトに比べてシステムリソースの消費が少ないのがメリット。もし定期的に情報を更新したい場合は、タスクスケジューラーなどと組み合わせて利用することもできるだろう。

 また、表示可能なシステム情報が豊富なのも本ソフトの特長。起動時刻やOSバージョン、プロセッサおよびストレージの情報、IPアドレスやPC名といったネットワーク情報、ユーザー名などのログオン情報などといった既定の項目が用意されている。

 また、VBスクリプトの出力や、レジストリ項目・環境変数の値など、ユーザーが独自に表示項目を定義することも可能。たとえば、WMI(Windows Management Instrumentation)のクエリーを指定して、BIOSのバージョン情報を表示するためのカスタム表示項目を作成するといったことができる。

 システム情報の表示方法はリッチテキストを編集して指定する仕組みになっており、文字の大きさや色、太字・斜字、水平表示位置など、カスタマイズ性は十分。システム情報の表示位置も、デスクトップを3×3分割した9エリアから選択できる。また、ログオン時の壁紙を「BgInfo」でカスタマイズした壁紙へ差し替えることも可能だ。

システム情報をテキストとして出力し、壁紙と合成システム情報をテキストとして出力し、壁紙と合成

システム情報の表示位置はデスクトップを3×3で分割した9エリアから選択可能システム情報の表示位置はデスクトップを3×3で分割した9エリアから選択可能

ログオン時にもシステム情報を表示できるログオン時にもシステム情報を表示できる

ユーザーが独自に表示項目を定義することも可能ユーザーが独自に表示項目を定義することも可能

 なお、これらの設定を“bgi”という拡張子でファイルとして保存することができる。この設定ファイルは、本ソフトをコマンドラインで使う場合に利用すると便利。

【著作権者】
Bryce Cogswell 氏
【対応OS】
Windows XP/Server 2003以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
4.16.0.0

(柳 英俊)