レビュー

“Gist”にラベル機能やフィルタリング機能を追加する「GistBox」

シンタックスハイライト対応のエディターを搭載、キーボードショートカットも充実

「GistBox」v1.0

 「GistBox」は、“Gist”を管理できる「Google Chrome」用のアプリケーション。編集部にて「Google Chrome」v28.0.1500.71で動作を確認した。“Chrome ウェブストア”から無償でダウンロードできる。なお、利用の際は“GitHub”のアカウントが必要。

 “Gist”とは、“GitHub”が運営しているソースコードの共有サービス。コードの断片をサンプルとして共有したり、よく使うコードをスニペットとして保存しておくのに便利。また、バージョン管理システム“Git”がベースになっているので、過去の状態へのロールバックや派生バージョンの作成も可能。Markdown記法が利用できるので、コードに限らず、普通のテキストをメモしておくといった用途にも使える。

 しかし、“Gist”は既存アイテムの管理機能が少し貧弱なのが難点。“書き捨て”には向いているが、キチンと管理したい人にとっては不満に感じられるかもしれない。そのような人はぜひ「GistBox」を試してみよう。

 「GistBox」を利用すると、色分けされたラベルで“Gist”を管理することが可能。キーワード検索機能も備えており、ラベルやキーワードでフィルタリングしながら、目的の“Gist”をすばやく探しだすことができる。

ラベル機能
ラベル(先頭に“#”を追加)やキーワードでフィルタリング

 また、キーボードショートカットが充実しているのも魅力的。たとえば[Ctrl]+[E]キーを押せば、“Gist”を編集することができる。エディターにはJavaScript製の「Ace」を採用しており、プログラミング言語を自動判別し、予約語や文字列・数値などを色分け表示してくれる。また、インデントガイドを表示することも可能。

 さらに共有ボタンを利用すれば、当該“Gist”へのリンクや、ブログへ貼り付けるための埋め込みコードが取得できる。“Gist”をもっと使いこなしたい人にはお勧めのアプリだ。

シンタックスハイライト対応のエディター
“Gist”へのリンクや、ブログへ貼り付けるための埋め込みコードを取得

 なお、「GistBox」は「Google Chrome」以外のブラウザーで利用することも可能。ただし、一部の機能が正常に動作しないようだ。

ソフトウェア情報

「GistBox」
【著作権者】
gistboxapp.com
【対応OS】
(編集部にてWindows 8で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0(13/03/22)

(柳 英俊)