レビュー
必要に応じてPCを“アクセル全開”にする電源ツール「Full Throttle Override」
電源プランを自動切り替え。アクティブなCPUコアを示すインジケーターとしても機能
(2013/8/27 16:26)
「Full Throttle Override」は、必要に応じてWindowsの“電源プラン”を自動で切り替えられるユーティリティソフト。Windows Vista以降に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。
Windows Vista以降では、電力利用に関わる設定が複数の“電源プラン”にまとめられている。一般的な環境ではパフォーマンスと駆動時間を両立させた“バランス”が選択されているが、パフォーマンスを優先した“高パフォーマンス”や、バッテリーによる駆動時間を重視した“省電力”に切り替えることもできる。ユーザー側でカスタムプランを作成することも可能で、メーカー製PCならばそのPCに適した“電源プラン”があらかじめ用意されている場合も多い。
「Full Throttle Override」は、この“電源プラン”をさらに有効活用するためのタスクトレイ常駐型ユーティリティ。“電源プラン”を一時的に“高パフォーマンス”へと切り替え、PCのパフォーマンスを引き出してくれる。“電源プラン”はそのまま、CPUの最大周波数のみを100%へ引き上げるように設定することも可能。文字通りPCを“Full Throttle(アクセル全開)”にすることができるというわけだ。
PCを“Full Throttle”状態にするには、タスクトレイアイコンの右クリックメニューで[Full Throttle]項目を選択する。“Full Throttle”状態を解除するには[Disable]項目を指定すればよい。
ユニークなのは[Automatic]メニューで、これが選択されていると、ユーザーがあらかじめ指定したプロセスが実行されている間だけ“Full Throttle”状態になる。マルチメディアソフトやグラフィックスソフト、統合開発環境、ゲームなど、負荷の高いソフトを利用する場合のみパフォーマンスを優先し、それ以外は省電力を重視するといった柔軟な運用が可能だ。[Full Throttle]と[Automatic]の切り替えは、タスクトレイアイコンのダブルクリックでも行える。
また、本ソフトのタスクトレイアイコンはアクティブなCPUコアを示すインジケーターとして機能する。CPUコアの数だけアイコンに四角形が描かれ、アクティブなコアが明滅するが、この四角形の枠や塗りつぶしの色が自由にカスタマイズできる。
ソフトウェア情報
- 「Full Throttle Override」
- 【著作権者】
- Jan Ringos 氏
- 【対応OS】
- Windows Vista以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.0(13/02/19)