レビュー
Windows RT/RT 8.1搭載タブレットのスコアが計測できるストアアプリ版「3DMark」
クロスプラットフォームテスト“Ice Storm”でデスクトップやスマホと比較可能
(2013/10/28 17:30)
「3DMark」は、フィンランドのFuturemark Corporationが開発したゲーマー向けの定番ベンチマークソフト。本稿ではWindows RTに対応したWindows ストアアプリ版「3DMark」を紹介する。
「3DMark」は世界でもっとも人気のあるパフォーマンステストツールのうちの1つ。これまでのバージョンでは製品名の末尾に年号やサブブランドが加えられていたが、今年2月に公開された最新版では単に「3DMark」という名前になった。
新生「3DMark」の特長は、Windows デスクトップだけでなく、iOS/Androidを搭載したタブレットやスマートフォンとのスコア比較が可能なクロスプラットフォーム対応のベンチマークエンジン“Ice Storm”を搭載していることだろう。
“Ice Storm”エンジンはDirectX 11(Direct3D feature level 9)をターゲットとしたベンチマークを行い(iOS/Android端末の場合は“OpenGL ES 2.0”が用いられる)、レンダリングや物理計算のテストを行うことでCPU/GPUの性能を計測する。
テストは“Ice Storm”、“Ice Storm Extreme”、“Ice Storm Ultimate”の3つが用意されている。Microsoft製のWindows RT 8.1搭載タブレット“Surface 2”で負荷のもっとも軽い“Ice Storm”を実行すると、負荷が軽すぎてスコアが計測できない。より負荷の高い“Ice Storm Extreme”や“Ice Storm Ultimate”で計測するとよいだろう。
なお、Windows デスクトップ向け「3DMark」に搭載されている“Fire Strike”や“Cloud Gate”といったテストは搭載されていない。
[共有]チャームを利用すれば、「Twitter」などの外部アプリを介してスコアを共有することが可能。また[My Device]タブではスコアの推移や自分の端末の情報が、[Device Channel]タブではほかの端末のスコアなどが閲覧できる。
なお、編集部にて試用したところ、Windows 8.1がインストールされた“Surface Pro”環境では端末の情報が正常に取得できなかった。Windows ストアアプリ版の「3DMark」は基本的にWindows RT/Windows RT 8.1端末向けと考えたほうがよさそうだ。
ソフトウェア情報
- 「3DMark Basic」Windows ストアアプリ版
- 【著作権者】
- Futuremark Corporation
- 【対応OS】
- Windows 8/RT/8.1/RT 8.1(x86, x64, ARM)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.1.11.4730(13/10/14)