レビュー

科学とアートにゲーム性も融合した物理シミュレーター「Algodoo」

物理演算エンジンを搭載するドローソフト、知育ソフトとしての一面も

「Algodoo」v2.1.0

 「Algodoo」は、遊び心のある物理シミュレーター。Windows XP/Vistaに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7でも動作を確認した。その利用は非商用時のみに限られる。

 物理演算エンジンを搭載するドローソフトであり、キャンバス上に描いた絵が物理現象に従って動き出すのが特長。ドローソフトとしてアート感覚とパソコン操作の知識が身につくと同時に、物理シミュレーターとして科学を学びつつ、ブロック遊びのようなゲーム性によって創造力も養える。

 たとえば、ブロックや円、液体などのオブジェクトを使い、重力や摩擦といった比較的シンプルな物理現象を楽しむのもよいだろう。また、歯車やバネ、レーザー光などのオブジェクトを駆使し、さらに複雑な物理現象を再現してもよい。

力の強さや方向を視覚化する機能を搭載

 キャンバス上で働く物理係数はカスタマイズすることが可能であり、力の強さや方向を視覚化する機能も搭載されている。そのため、物理現象を“絵”で体感するだけでなく、具体的な図解で学習することもできる。

 なお、本ソフトは窓の杜で以前に紹介したことがある「Phun」の後継版に当たり、Mac OS/iPad版も有償だが提供されている。

ソフトウェア情報

「Algodoo」
【著作権者】
Algoryx Simulation
【対応OS】
Windows XP/Vista(編集部にてWindows 7で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(非商用時のみ)
【バージョン】
2.1.0

(中井 浩晶)