レビュー

特定のWebサービスに依存しないデスクトップ型RSSリーダー「Sputnik」

シンプルで美しく、タッチパネルとも親和性の高いユーザーインターフェイスが特徴

「Sputnik」v1.0.5

 「Sputnik」はシンプルな操作性と美しいデザインを備えたRSSリーダー。Windowsなどに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7での動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。

 最近のRSSリーダーは“Feedly”のようなWebサービスとの連携を前提としたものが増えている。Webサービスと連携することで得られるメリットもあるが、半年前には“Google リーダー”のサービス終了が多くのRSSリーダーに影響を及ぼした。“Google リーダー”が使えなくなったことで、RSSから遠ざかってしまった方もいるだろう。また、Webサービスと連携したRSSリーダーは対象となるWebサービスの機能を実装しようと多機能化を推し進め、機能が似通ってしまうこともある。

 他方、「Sputnik」は特定のWebサービスに依存しない、独立して動作するRSSリーダーだ。Webサービスと直接同期する機能は無いが、OPML形式によって簡単にフィードをインポート・エクスポートすることができる。

 「Sputnik」の特徴は、操作のためのボタンや記事のタイトルなどのために画面の面積を大きく割いたデザインだ。基本的な画面は左右に2ペインに分かれた構成となっており、左側にフィードとそのカテゴリーを表示し、残りのほとんどを使って取得した記事のタイトルと概要を時系列で表示する。記事の本文を読みたい場合は、タイトルをクリックすればWebブラウザーで元になった記事を開くことが可能。記事の文字が大きめなので何千という記事を一度に大量に読み込む用途には向かない面もあるが、ゆとりあるデザインによって、デスクトップアプリでありながらタブレットでのタッチ操作でも使いやすい。

取得した記事は、OS既定のWebブラウザーから本文を開くことが出来る
フィードを振り分けるカテゴリーの他に記事ごとのタグを設定することができ、話題ごとに読み返しやすい

 今日、RSSリーダーはスマートフォンやタブレットなどさまざまなデバイスへ提供されているが、PCの大きな画面は、視認性、操作性という点で大きなメリットがある。「Sputnik」は画面の右クリックで次の未読の記事へ移動できるほか、カーソルキーを中心としたキー操作でのショートカットを備えるなどデスクトップ型RSSリーダーとしての使いやすさが追求されている一方、タッチパネルを利用した操作も容易だ。最近は、2in1や、3in1といった、複数のスタイルを切り替えて利用できるPCもあるが、そうした環境では特に「Sputnik」は快適だろう。

ソフトウェア情報

「Sputnik」
【著作権者】
Jakub Szwacz 氏
【対応OS】
Windowsなど
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.5(14/03/02)

(市川 祐吉)