レビュー
150以上のファイル形式をサポートしたオープンソースの圧縮・解凍ソフト「PeaZip」
「エクスプローラ」によく似た2ペイン構成で、ファイラーのように扱える
(2014/5/20 10:45)
「PeaZip」は、150以上のファイル形式をサポートしたオープンソースの圧縮・解凍ソフト。Windows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、Windows版はオープンソースのWindows互換環境「ReactOS」「Wine」でも動作可能。本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。
本ツールの最大の特長は、多彩な圧縮形式をサポートしていること。ZIPや7z、RAR、CABといった比較的メジャーなものからかなりマイナーなものまで、150種類以上のフォーマットを解凍可能だ。また、解凍ほどではないが圧縮においても対応フォーマットは豊富。7Z/ARC/BZ2/GZ/*PAQ/PEA/QUAD/BALZ/TAR/UPX/WIM/XZ/ZIP書庫の作成・変換に対応している。
利用するにはまず、インターフェイスの日本語化を行おう。[Options]-[Localization]メニューを選択し同梱の“ja.txt”を読み込めば、メニューやオプションが日本語化される。
ユーザーインターフェイスはフォルダビューとファイルビューから成る左右分割型の2ペイン構成で、「エクスプローラ」とよく似ている。左ペインはフォルダビューになっており、一番上にある[+]ボタンを押すことで、よく使うフォルダへのアクセスや他のアプリケーション・サービスとの連携を重視した標準のビューと、フォルダ階層の表示に特化したツリービューが切り替えられる。
右ペインはファイルやフォルダの一覧画面になっている。右下のアイコンをクリックすれば、リスト表示・詳細表示・サムネイル表示が切り換えられるのも「エクスプローラ」とほぼ共通。ファイルマネージャーに必須とされるファイルの移動やコピー、リネーム、ファイルの検索といった機能も利用可能で、そのまま「エクスプローラ」の代わりとして利用することもできそうだ。
ファイルの圧縮を行うには、ツールバーにある[変換]ボタンを押す。すると、“新規アーカイブ”画面へと移行するので、そこで各種パラメーターを設定して[OK]ボタンを押せばよい。複数のファイルをまとめて圧縮したい場合は、一度フォルダにまとめ、そのフォルダを変換すればよい。また、書庫ファイルを他の圧縮形式へ変換する際も、このボタンが利用可能。圧縮形式によっては、指定したファイルサイズで書庫ファイルを分割することも可能。
逆に、書庫ファイルを解凍するには[解凍]ボタンを押す。[全て解凍]ボタンを利用すれば、指定したフォルダへ複数の書庫ファイルを一度に解凍することも可能。ファイルやフォルダの右クリックメニューから圧縮・解凍機能を呼び出すこともできる。
そのほかにも、書庫ファイルが壊れていないかテストする機能や、復元ができないようにファイルを完全削除する“安全消去”機能などを搭載。GUIでスケジュールスクリプトを作成する機能も備えており、定期的にフォルダをバックアップするといった用途に使うこともできる。
ソフトウェア情報
- 「PeaZip」
- 【著作権者】
- PeaZip srl
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 95/98/NT/2000/XP/Vista/7/8/8.1など
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 5.3.1(14/05/04)