レビュー
ブラウザーなどに保存されているパスワードの強度を調査「Password Security Scanner」
メジャーブラウザーのほか、「Microsoft Outlook」などのメールソフトにも対応
(2015/1/14 11:00)
「Password Security Scanner」は、Webブラウザーなどに保存されているパスワードの強度を調査できるソフト。Windows 2000からWindows 8までに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。
オンラインサービスを利用するにあたり、安全性の高いパスワードを利用することは非常に重要だ。たとえば、辞書に載っている単語をそのまま使ったり、その逆スペルや省略語、個人情報(名前や誕生日など)を含めるのはよくない。また、同じ文字の繰り返し(“aaaa”など)や、キーボード上で隣にあるキーの連続(“qwerty”など)も好ましくないだろう。
一般に、ほかの人に簡単に推測されないよう、記号や数字、大文字などを適度に含み、適度な長さをもつもの(目安は8文字以上)が安全性の高いパスワードとされている。ときどき普段利用しているパスワードに問題がないか、チェックするべきだろう。
しかし、日ごろ利用しているパスワードが安全であるかどうかをひとつひとつ調べていくのは骨が折れる。そこでお勧めしたいのが「Password Security Scanner」だ。
本ソフトを利用すると、Webブラウザーなどに保存されているパスワードを探し出し、その総文字数、含まれている数字の数、大文字と小文字の数、繰り返されている文字の数などを一覧表示してくれる。安全性の目安となる“パスワードの強度”を算出して表示する機能も備えているので、それが著しく低いパスワードをチェックするだけでもセキュリティ向上に効果が見込めるのではないだろうか。
本ソフトは「Internet Explorer」「Google Chrome」「Firefox」「SeaMonkey」「Opera(v15以降)」といったWebブラウザーだけでなく、Windowsのダイアルアップ接続ツールやVPN接続ツール、「Microsoft Outlook」や「Windows Live メール」といったメールソフトなどにも対応。パスワードそのものは表示されない仕様になっているため、家族や友人のPCのセキュリティ強度をチェックしてあげるといった用途にも最適だ。外部DLLなどを必要とせず、実行ファイル単体で利用できるポータブルアプリになっているので、USBメモリなどに忍ばせておけば役に立つ機会もあるだろう。
ソフトウェア情報
- 「Password Security Scanner」
- 【著作権者】
- Nir Sofer 氏
- 【対応OS】
- Windows 2000から8まで(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.31(14/12/26)