レビュー

実行ファイルのヘッダー情報を分析・表示できるツール「PEInfo」

リソースビューワー機能やHTML形式のレポート出力なども搭載

「PEInfo」v0.9 BETA

 「PEInfo」は、実行ファイルのヘッダー情報を分析・表示できるツール。Windows 98/Me/NT/2000/XP/2003/Vistaに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。

 本ソフトは、Windowsの実行ファイル形式“Portable Executable File Format”の仕様に基づきファイルを分析するツール。EXE/DLL/OCX/BPLといったファイルのヘッダーなどを調査し、その詳細を見やすく表示してくれる。実行ファイル単体で動作するポータブルアプリになっているので、USBメモリなどに入れておくと役に立つだろう。

 本ソフトではDOSヘッダー、COFFヘッダー、オプションヘッダー、セクションヘッダー(セクションテーブル)、インポートテーブル、エクスポートテーブルといったメタデータに対応しており、それぞれの詳細情報をタブで切り替えながら参照できる。一部の情報は、右クリックメニューから編集することも可能だ。

 また、アプリケーションに含まれているリソースにも対応。アプリケーションリソースはの情報は、文字列やダイアログ、画像といった種類ごとにツリーで整理されており、各リソースを選択すると、エントリー情報やデータのプレビュー、16進ダンプなどが閲覧できる。

編集機能
リソースビューワー

 そのほかにも、画面右端の[HTML]タブではHTML形式で記述された実行ファイルのヘッダー情報のレポートを参照することが可能。また、オプションメニューからエクスプローラーの右クリックメニューに本ソフトを呼び出すオプションを追加し、実行ファイルの詳細情報をすばやく得るといったことも可能だ。

HTML形式で記述された実行ファイルのヘッダー情報のレポートを参照
エクスプローラーの右クリックメニューに本ソフトを呼び出すオプションを追加

 なお、本ソフトは商用が認められていないので注意。また、64bit版の実行ファイルには対応していない。

ソフトウェア情報

「PEInfo」
【著作権者】
Jacek Pazera 氏
【対応OS】
Windows 98/Me/NT/2000/XP/2003/Vista(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(非商用利用のみ、寄付歓迎)
【バージョン】
0.9 BETA(03/11/30)

(樽井 秀人)