レビュー

深い階層に紛れたメニュー項目を簡単に呼び出せる「Migemize Windows」

メニューなどを“Migemo”で検索、キー操作のみで抽出・実行可能

「Migemize Windows」v1.0.56.8

 「Migemize Windows」は、メニュー項目などを検索して実行可能な常駐型ソフト。64bit版のWindows 7に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にて64bit版のWindows 8.1で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、動作には「C/Migemo」および、Windows XP環境では.NET Framework 4、Windows Vista以降の環境では.NET Framework 4.5が必要。

「C/Migemo」によってローマ字入力で日本語をインクリメンタル検索可能

 「Migemize Windows」は、メニュー項目などで用いられている文字列を検索し、実行することが可能。検索にローマ字入力で日本語をインクリメンタル検索可能にする「C/Migemo」を用いるため、「C/Migemo」の“migemo.dll”と“dict”フォルダーを本ソフトのインストールフォルダー内に入れておくか、初回起動時に「C/Migemo」が存在するフォルダーを指定する必要がある。

 “コマンド検索”モードでは、メニュー・ツールバー・リボンUIの内容を対象に、実行可能なコマンドを検索できる。[Alt]+[K]キーで現れる検索用のポップアップに、その時点で実行可能なコマンドの一覧が表示される。ポップアップ内に利用したいコマンドの名称を入力していくと、インクリメンタル検索によってコマンドが絞りこまれていく。一覧から選ばれたコマンドが実行される仕組み。

 “テキスト検索”モードでは“ウィンドウ”内の文字列を検索して強調することができる。[Alt]+[T]キーで現れるポップアップから、ソフトの“ウィンドウ”内で文字列扱いされている情報を検索できる。見つかった情報は赤い枠線で囲まれて強調される仕組み。この際の“ウィンドウ”とはソフトのウィンドウ全体でなく、「Migemize Windows」が“ウィンドウ”として認識している範囲に限られる。

 なお、“テキスト検索”モードと“コマンド検索”モードで抽出された項目に“>”がある場合、その中に本ソフトが認識できる要素があればさらに深くまで[Tab]キーで開くことが可能。

“テキスト検索”モードではリボンUIの中の文字列は検索対象とならない
ダイアログの中の文字列は検索対象となる

 “リスト内検索”モードでは、開かれているプルダウンリストなど、特定のコントロール内のみを検索することができる。[Alt]+[L]ショートカットキーで現れる小さなポップアップに検索したい文字を打ち込むと、一覧リストやプルダウンリストなどの中から当てはまる項目を見つけ出し、選択状態にする仕組み。たとえば、エクスプローラー上でファイルやフォルダーの検索などが可能。

 本ソフトは部分一致検索が可能なので、利用したいメニューの名称などを正確に記憶していなくても検索を行いやすいのが魅力。ただし、全てのソフトで利用可能なわけではなく、ソフトによってはホットキーを入力しても“検索対象が見つかりませんでした”と表示されてしまった。Webブラウザーなどとはあまり相性が良くないようだ。

ソフトウェア情報

「Migemize Windows」
【著作権者】
U338.STEVEN 氏
【対応OS】
64bit版のWindows 7
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.56.8

(市川 祐吉)