レビュー
癖がなく多機能なデスクトップ動画キャプチャーソフト「AG-デスクトップレコーダー」
デスクトップ全体と指定領域の録画に対応。オリジナルコーデックを利用した圧縮も
(2015/5/19 06:00)
「AG-デスクトップレコーダー」は、デスクトップの作業風景を、動画として記録できるソフト。Windows XP/Vista/7/8に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。
本ソフトは、同じ作者による多目的グラフィッスクソフト「AmuseGraphics」(シェアウェア、1,500円)に付属しているデスクトップ動画キャプチャーツール。本ソフト単体でダウンロードすることが可能で、無償で利用できる。
利用するには、まず最初に現れるダイアログボックスでコーデックとエンコード方法を選択する。
コーデックには、画質がよくエンコード負荷の低いオリジナルコーデック“AGM-DCT”、“AGM-DCT”の画質をある程度犠牲にして圧縮率を高めた“AGM-DCT+”、幅広い環境で利用できる“Motion JPEG”、Windows標準のコーデック“Windows Media Video”などが選択可能。オリジナルコーデックでエンコードされた動画は、付属のプレイヤーなどで再生できる。
一方、エンコード方法はリアルタイムエンコードとバッファリングエンコードの2種類が選べる。録画しながらバックグラウンドで圧縮処理を行うリアルタイムエンコードが手軽だが、録画中に負荷がかかるのを避けたい場合は、録画データをバッファーにためておき、録画終了後に指定したコーデックでエンコードを行うバッファリングエンコードを選択するとよいだろう。
設定が完了したら、録画の開始だ。録画の開始・停止は、タスクトレイアイコンの右クリックメニューまたは[Ctrl]+[F12]キー(キーコンビネーションはカスタマイズ可能)でコントロールできる。録画が終了すると、デスクトップへ撮影した動画が出力される。出力先は設定ダイアログで変更可能で、ファイル名に撮影日時を追加して撮影時にファイルが上書きされないようにすることもできる。
さらに、本ソフトは撮影領域を指定して録画することも可能(指定しない場合はデスクトップ全体が撮影される)。撮影領域を指定するには、タスクトレイアイコンの右クリックメニューにある[領域指定録画]項目をONにする。すると、撮影範囲を指定するためのダイアログが現れ、マウスで選択した矩形の内部だけを録画するように指定することができる。なお、一度選択した領域は名前を付けて保存しておくことが可能。よく利用する撮影範囲があるならば、指定する際に名前を付けておくと、次回から範囲を指定する手間が省ける。
本ソフトはそのほかにも、マウスカーソルの録画やオーディオの録音、マルチスレッドによる録画処理などに対応。録画時間や出力するファイルサイズ、録画開始時刻などを指定して録画処理を行う“制限指定”機能も搭載するなど、非常に多機能だ。それでいて操作に癖はなく、幅広いユーザーにお勧めできる。
ソフトウェア情報
- 「AG-デスクトップレコーダー」
- 【著作権者】
- T.Ishii 氏
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/8
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.2.2(13/09/12)