レビュー

Windowsのプリフェッチ機能が収集したデータを閲覧できる「WinPrefetchView」

アプリケーションの起動回数や最後に利用された日時といった情報を得ることが可能

「WinPrefetchView」v1.30
プロパティ画面。アプリケーションの起動回数や最後に利用された日時といった情報を得ることが可能

 「WinPrefetchView」は、Windowsのプリフェッチ機能が収集した情報を一覧表示するツール。64bit版を含むWindows XPから10までに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

 Windows XP以降には、“Prefetch(プリフェッチ:事前読込み)”とよばれるOSやアプリケーションの起動を高速化する機能が搭載されている(Windows Vista以降はそれをさらに発展させた“SuperFetch”を搭載)。よく利用するアプリケーションを記憶しておき、それらが必要とするファイルをあらかじめ読み込んでおくことで、アプリケーションの起動を高速化したり、システム全体のレスポンスを改善することができる。

 この機能で収集された情報は、システムフォルダー(通常は“C:\Windows\Prefetch”)に保存されている。それを読み込んで、ユーザーに分かりやすく表示してくれるのが本ソフトだ。

 プリフェッチフォルダーには、プリフェッチ機能で収集されたアプリケーションの利用統計が残されている。そのため、本ソフトを利用することでアプリケーションの起動回数や最後に利用された日時といった情報を得ることが可能。この仕組みは、同じ作者によるプロセスのアクティビティログを取得するツール「LastActivityView」でも使われている。

 なお、取得した情報は、CSV/XML/HTML形式のファイルとして保存したり、クリップボードへコピーすることも可能。実行ファイル単体で動作するポータブルアプリになっているので、USBメモリなどに入れておけばトラブルシューティングなどに役立つかもしれない。

ソフトウェア情報

「WinPrefetchView」
【著作権者】
Nir Sofer 氏
【対応OS】
64bit版を含むWindows XPから10まで
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
1.30(15/05/11)

(樽井 秀人)