レビュー

「Firefox」で使う位置情報にノイズを加えてプライバシーを保護する「Location Guard」

サービスごとにノイズレベルを調節することも可能

「Firefox」v1.2.0.1-signed

 「Location Guard」は、「Firefox」で利用する位置情報に適度なノイズを加えてプライバシーを保護する拡張機能。「Firefox」v31.0以降に対応しており、編集部にてWindows 8.1上の「Firefox」v38.0.5で動作を確認した。ライブラリサイト“Add-ons for Firefox”から無償でダウンロードできる。

 “近所にあるグルメスポットを検索したい”“目的地までのルートを知りたい”といった場合、位置情報に対応した地図サービスは欠かせない存在だ。しかし、自宅の位置や勤め先の位置などをピンポイントで地図サービスに提供してしまうことに躊躇を感じるユーザーも少なくないのではないだろうか。そんな時に便利なのが、「Location Guard」だ。

 本拡張機能を利用すると、Webサービスから位置情報を要求された際に、実際の位置からランダムにずらした偽の位置情報を報告することが可能。地図サービスの利便性を大きく損なうことなく、プライバシーを保護することができる。

 本拡張機能では“Use fixed location(固定位置)”“High”“Medium”“Low”“Use real location(実際の現在地)”という5つのレベルが用意されているが、サービスごとに異なるレベルをセットしておくことができる。そのため、市町村レベルの大まかな位置情報でも十分な天気サービスでは“High”を、より詳細な位置情報が求められるサービスでは“Low”をセットするといった使い分けも可能だ。初回利用時にデモサービスが表示されるので、そこでいろんなレベルを試してみるとよいだろう。

デモサービスで“Use real location”レベルを指定。ピンポイントで現在位置が表示される
“Low”レベルを指定。徒歩数分のポイントが現在位置として表示される
“Medium”レベルを指定。かなり離れたところが現在位置として表示された。位置情報の精度を表す円も大きくなっている。初期値はこのレベルとなっている
“High”レベルを指定すると、位置情報の精度を表す円が市街地全域に広がった。天気サービスで使うならばこれでも十分だろう
“Use fixed location”レベルを指定すると、筆者の環境ではキリバスのとある環礁が現在地として表示された
設定画面

ソフトウェア情報

「Location Guard」
【著作権者】
Marco Stronati 氏、Kostas Chatzikokolakis 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.2.0.1-signed(15/04/08)

(樽井 秀人)