レビュー
日頃のPC利用状況をグラフで振り返り、作業効率の向上に役立てられる「ManicTime」
システムの利用データをトラッキング・集計し、分かりやすくグラフで表示
(2015/7/10 05:05)
「ManicTime」は、システムに常駐してPCの利用状況をトラッキング・集計できるツール。.NET Framework 4に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。
本ソフトを利用すると、PCの通算利用時間や利用時間帯を集計し、グラフで表示することが可能。そのほかにも、使用していたアプリケーションや編集していたファイル、閲覧していたWebサイトといった情報が収集できる。特定日時になにをしていたかを調査したり、日頃のPCの利用状況を分析して作業効率の向上を図るといった用途に利用できるだろう。
メイン画面はタブインターフェイスになっており、[日別]タブと[統計]タブを切り替えて利用する。[統計]タブでは、指定した期間内におけるさまざまな利用状況データをグラフ表示することが可能。ある程度データが溜まったら、一度チェックしてみるとよいだろう。
メインとなるのは[日別]タブで、ここでは1日のシステム利用状況がグラフやテーブルで表現されている。左上にあるカレンダーコントロールで他の日付を選択すれば、当該日付の利用状況を振り返ることも可能。
[日別]タブは、大きく分けて3つのペインから成っている。上のペインには、システムの稼働時間帯、アプリケーションの利用状況、ドキュメントの利用状況を色分け表示したタイムラインが表示されている。大まかな利用状況はここでチェックすることが可能。
一方、下ペインは左右に分割されており、右下ペインは利用時間の長いアプリケーションの一覧、左下ペインは閲覧・編集時間の長いドキュメントの一覧が配置されている。ドキュメントにはWebブラウザーで閲覧しているWebページ、「Skype」で会話中のコンタクトやグループ、「エクスプローラー」で開いているフォルダーなども含まれており、自分がそのとき何をしていたかが一目で把握可能だ。
これらの情報は、タイムラインを操作することで特定の時間帯のみに絞り込むことも可能。たとえばタイムラインで“12:00から15:00まで”を選択すると、下ペインもその時間帯の利用ランキングへと更新される。
基本的な使い方は以上だが、もう一つ、ぜひ使い方をマスターしたいのが“タグ”機能だ。たとえば、“仕事”“遊び”などのタグを用意してアプリケーションに付与しておけば、どの時間帯に仕事をして、どの時間帯に遊んでいるかが一目瞭然だ。また、タグはタイムラインで選択した時間帯に付与することも可能。“仕事”タグが付けられている時間帯に“遊び”タグのアプリケーションの利用履歴があれば、サボっているのが簡単にわかる。
なお、本ソフトには有償の上位ライセンスも用意されている。これを利用すれば複数のPCで収集した利用統計データをサーバーで管理し、分析することが可能だ。
ソフトウェア情報
- 「ManicTime」
- 【著作権者】
- Finkit d.o.o.
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/8.1(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 3.1.23.0(15/06/30)