レビュー
イベント発生時にアプリの実行も。高機能なフォルダー監視ツール「Directory Monitor」
上位版ではメール通知やデータベース連携、バックグラウンドサービス化に対応
(2015/9/14 15:52)
「Directory Monitor」は、指定したフォルダー内のファイルが変更されるのを検知してユーザーに通知してくれるファイルシステム監視ツール。Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/8/Server 2012/10に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。
「Directory Monitor」はファイルシステムを監視して、その変更をリアルタイムにユーザーへ通知してくれるソフト。テキストログの記録とポップアップによるデスクトップ通知が基本だが、ファイルの変更イベントをトリガーとしてさまざまな処理を行えるのが特長。海外製のソフトだが4カ国語に対応しており、日本語ユーザーインターフェイスで利用できるのもうれしいポイントと言えるだろう。
利用するには、まず画面右上にある[追加]ボタンを押し、[新規ディレクトリの追加]ダイアログを表示する。このダイアログでは監視対象のフォルダーの追加やフィルターの設定を行う。監視対象のフォルダーは、ローカルフォルダー以外にもネットワークフォルダーがサポートされており、NASの監視なども可能。また、フィルターにはワイルドカードが利用できるようになっており、監視対象にするファイルを拡張子で絞ったり、特定のパターンのファイルを通知の対象から除外することができる。そのほかにも、サブフォルダーを監視するかどうかなどを指定することが可能だ。
本ソフトのユニークな点は、前述の通りファイルの変更イベントをトリガーとしてさまざまな処理を行えるところだろう。この機能は[新規ディレクトリの追加]ダイアログの[実行]タブで設定することが可能で、たとえばログファイルに変更があればそれを「メモ帳」で開くといったことが実現できる。
それ以外にも、本ソフトはイベントの発生時にメール通知を行ったり、データベースと連携してログを管理するといったことが可能。ただし、これらの機能は上位の有償版「Directory Monitor Pro」(129米ドル)の機能として提供されており、利用するにはライセンスの購入が必要となるので注意(21日間の試用が可能)。上位版では、本ソフトをバックグラウンドサービスとして動作させる機能などもサポートされる。
ソフトウェア情報
- 「Directory Monitor」
- 【著作権者】
- DevEnterprise Software
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/8/Server 2012/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(一部機能を利用するには上位版の購入が必要)
- 【バージョン】
- 2.10.2.3(15/09/05)