レビュー
Kaspersky製の無償マルウェア除去ツール「Kaspersky Virus Removal Tool」
マルウェア感染からの復旧に役立つ。ただし、使い回しは厳禁。利用のたびにDLし直そう
(2015/9/29 15:15)
「Kaspersky Virus Removal Tool」は、Kaspersky製のマルウェア除去ツール。64bit版を含むWindows XP/Server 2003 R2/Vista/Server 2008/7/Server 2008 R2/8/Server 2012/8.1/Server 2012 R2に対応するフリーソフトで、KasperskyのWebサイトからダウンロードできる。
本ソフトは、システムメモリやスタートアップ、ブートセクター、システムドライブをスキャンし、検知したマルウェアを除去できるツール。マルウェアの定義データベースの更新機能やシステムのリアルタイム保護機能など、ウイルス対策ソフトが当然備えるべき機能が欠けているため、メインのウイルス対策ソフトとしては利用できないが、マルウェアに感染してしまったシステムを復旧させる際に頼りになる。万が一に備えてぜひ覚えておきたいツールだ。
本ソフトは実行ファイル単体で配布されており、インストールの必要はない。リムーバブルメディアやネットワークドライブからも直接起動して利用できる。使い方も簡単で、ウィザードの案内に従って操作を進めるだけでよい。
初期状態ではシステムメモリ・スタートアップ・ブートセクターの3つがスキャンの対象となっているが、メイン画面の“Change parameters”というリンクをクリックすれば、スキャン対象にシステムドライブを追加することが可能。スキャン処理が完了すると、その結果がレポートとして表示され、マルウェアが検知されれば自動で隔離される。
なお、本ソフトはマルウェアの定義データベースがプログラムと一体になっており、定義データベースの更新機能もない。そのため、古いプログラムの利用や使い回しは厳禁。起動時にバージョンが古いと警告される場合は、新しいプログラムをダウンロードし直す必要があるので注意したい。
ソフトウェア情報
- 「Kaspersky Virus Removal Tool」
- 【著作権者】
- Kaspersky Lab ZAO
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows XP/Server 2003 R2/Vista/Server 2008/7/Server 2008 R2/8/Server 2012/8.1/Server 2012 R2
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 15.0.19.0