レビュー
見えているのにコピーできないテキストをコピーできるようにする「PointClip」
マウスカーソルの位置にあるコントロールからテキストを取得してストック
(2015/11/24 05:05)
「PointClip(ポイントクリップ)」は、マウスのカーソル位置にあるコントロールからテキストを取得できるツール。Windows 2000/XP/Vista/7に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 10でも動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。
ウィンドウタイトルやラベル、ツールチップなどのコントロールに書かれているテキストは、キャレット(カーソル)がないため選択できず、よってクリップボードへコピーすることもできない。たとえば、ソフトの不具合報告のためにバージョンを取得しようと思っても、バージョン番号が書かれているのがラベルコントロールならばクリップボードへコピーすることができず、目視で転写する必要がある。これは面倒だし、間違いが入り込む余地があり好ましくない。
そこで便利なのが「PointClip」だ。本ソフトを利用すると、マウスカーソルの下にあるコントロールから名前(accName)や値(accValue)を得ることが可能。要するに、ウィンドウのタイトル、ボタンやラベルのテキスト、ツールチップのテキストといった、UIコントロールのテキストを取得することができる。OS標準のコントロールではない、独自で実装された一部のコントロールでは取得に失敗することがあるようだが、たいていの場合は問題なく動作するようだ。
コントロールのテキストを取得するには、本ソフトを有効化した状態(起動すると自動で有効化される)で目的のコントロールの上へマウスカーソルを移動させる。すると“accName”や“accValue”欄に当該コントロールのテキストが格納されるので、“accName”の場合は[Shift]+[A]キー、“accValue”の場合は[Shift]+[Z]キーを押せば、背景がクリーム色のテキストボックスに取得したテキストがストックされる。あとはこのテキストをクリップボードへコピーして利用すればよい。
ストックしたテキストは、[クリア]メニューを選択すると消去することが可能。メインメニュー左端の[再開][停止]メニューで、テキストの取得を有効化・無効化できる。
初期設定では、取得されたテキストが改行区切りでストックされるが、[設定]ダイアログからこれをタブ区切りに変更することが可能。そのほかにも、停止・再開やテキスト取得のショートカットキーをカスタマイズすることもできる。
ソフトウェア情報
- 「PointClip」
- 【著作権者】
- エムティ・ソフト 氏
- 【対応OS】
- Windows 2000/XP/Vista/7(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.22(15/11/15)