レビュー

さまざまなフォーマットに対応したオープンソースのオーディオコンバーター「LameXP」

MP3エンコーダー「Lame」のフロントエンド。Ogg Vorbis、Opus、FLACなどにも広く対応

「LameXP」v4.12

 「LameXP」は、さまざまなフォーマットに対応したオープンソースのオーディオコンバーター。Windows XP以降に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 10で動作を確認した。本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。

 本ソフトは、開発開始から10周年を迎える老舗の音楽ファイルの変換ツール。もともとはMP3エンコーダー「Lame」のフロントエンドとして開発されていたようだが、現在ではそれ以外のエンコード・デコードにも対応しており、サポートするファイル形式はMP3、AAC/MP4、Ogg Vorbis、Opus、FLACなど多岐にわたる。ただし、AAC/MP4に関しては法的制約のためエンコーダーが同梱されておらず、別途「Nero AAC Codec」をダウンロードしてセットアップする必要がある。

 利用するにはまず、[Source Files]タブへ変換したいオーディオファイルをドラッグ&ドロップして登録する。デスクトップ右下に表示されるドロップボックスへドラッグ&ドロップして登録することも可能。また、フォルダーを指定してファイルを登録することも可能。指定したフォルダー内のファイルのみを登録する場合は、[File]-[Open Folder]メニューを、サブフォルダーも含めて登録したい場合は[File]-[Open Folder Recursively]メニューを選択しよう。

 ファイルの登録が完了したら、次に[Output Directory]タブで出力先を指定する。続いて[Compression]タブでフォーマットや品質を指定すれば準備は完了。画面左下にある[Encode Now!]ボタンを押せば、変換処理が開始される。本ソフトは複数のファイルをマルチスレッドで同時に処理することが可能。処理中は画面右下にCPU利用率やメモリ使用量が表示される。

オーディオファイルをドラッグ&ドロップなどで登録
複数のファイルをマルチスレッドで同時に処理することが可能

ソフトウェア情報

「LameXP」
【著作権者】
LoRd_MuldeR 氏
【対応OS】
Windows XP以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
4.12(15/10/23)

(樽井 秀人)