レビュー
軽量・高速な“Electron”製のコマンドランチャー「Hain」
[Alt]+スペースキーですばやく起動し、検索も高速。プラグインでコマンドの追加も
(2016/5/27 05:05)
「Hain」は、キーボードでコマンドを入力するタイプのランチャーソフト。編集部にてWindows 10で動作を確認した。“GitHub”のプロジェクトページから無償でダウンロードできる。
本ソフトの特徴は、“Electron”で開発されていること。“Electron”は「Chromium」と「Node.js」をベースにしたオープンソースのフレームワークで、HTML/CSS/JavaScriptといったWeb開発ではお馴染みの技術を使いながら、Windows/Mac/Linuxをサポートするクロスプラットフォームのデスクトップアプリを開発できる。本ソフトは今のところWindowsのみで動作するが、将来的にはMacやLinuxもサポートされるかもしれない。
さて、JavaScriptで開発されていると聞くと気になってしまうのがアプリケーションのパフォーマンスだが、本ソフトは[Alt]+スペースキーですばやく呼び出せるし、コマンドを入力した際のレスポンスも申し分ない。コマンド欄にキーワードを入力していくと、それに合致するファイルやフォルダー、ショートカットの候補がリアルタイムで更新されるので、目的のものを候補から選択して[Enter]キーを押せばアクセスできる。
また、「Hain」では独自のコマンドを利用することも可能。コマンドの多くは“/”から始まり、初期状態では「Hain」のバージョンを表示する“/about”、設定画面へアクセスするための“/preferences”などのコマンドがプリセットされている。“=”のあとに数式を入力して[Enter]キーを押せば、簡単な計算を行うこともできる。
さらに、本ソフトはプラグイン機構を備えており、自由にコマンドを追加して機能を拡張することも可能。プラグインの追加は、「npm」によく似たパッケージマネージャー「hpm」で行う仕組み。「hpm」自身も「Hain」のコマンドとして実装されており、“/hpm install (パッケージ名)”(指定したパッケージをインストール)などといった風に利用することができる。
ソフトウェア情報
- 「Hain」
- 【著作権者】
- Heejin Lee 氏
- 【対応OS】
- Windows(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.3.0(16/04/30)