REVIEW(09/09/08)
マルチコアCPUに対抗して操作側をマルチ化するジョークソフト「疑似マルチコア」
実際にマルチ化した操作を行うには従来の人間を超える進化が人間側に要求される
「疑似マルチコア」は、近年マルチコア化が進むCPUに対抗して操作する側を疑似的にマルチ化するジョークソフト。Windows 98/Me/2000/XP/Vista/7に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。
本ソフトを起動すると、まずマルチコアCPUを搭載したパソコンの高性能化によって引き起こされる、コンピューターによる人間支配の警告と、それに対抗するために作られた本ソフトの意義を記載したダイアログが表示される。本ソフトを楽しむためにダイアログ上の記述をよく読んでおくことをオススメする。
ダイアログ上の[OK]ボタンを押すとダイアログが消えて本ソフトのメイン画面が表示されるとともに、マウスカーソルがチラツキながら2つに分裂したように見える。これは、マウスカーソルが異なる2点間を高速でワープし続けているためで、この“2つ”のマウスカーソルを使うことでほぼ同時に2つの操作を行えるというわけだ。
“2つ”のマウスカーソルの距離は[Shift]キーで広く、[Ctrl]キーで狭くすることが可能。さらに、メイン画面の[コア管理]メニューからマウスカーソルの数を“4つ”まで増やしたり、位置関係を変更することができる。
ただし、複数のマウスカーソルを1つのマウスで操作するのは至難の業な上、マウスを操作する人間は複数の操作を同時に処理しなければならないため、実際にマルチ化した操作を行うには従来の人間を超える進化が人間側に要求される。利用するには、かなりの覚悟、もしくは洒落の心意気が必要となるだろう。
なお、編集部にて試用したところ、“クリックしたつもりがドラッグ操作になってしまう”“ドラッグしようとしてもクリックになってしまう”“目がチカチカする”といったように1つの作業も満足にできなかった。
- 【著作権者】
- INASOFT
- 【対応OS】
- Windows 98/Me/2000/XP/Vista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.01(09/09/06)