REVIEW(09/11/20)
簡単に美しいフローチャートや組織図が作れる「コンセプトドロープロ8」
HTML、PDF、PowerPointにエクスポート可能、プレゼン機能も搭載
「コンセプトドロープロ8」は、テンプレートを選ぶことで簡単にフローチャートや組織図、企画書などを作成できるビジネス向けのグラフィックソフト。Windows XP/2000/Vista/7などに対応する22,500円(税込み)のシェアウェアで、全機能を30日間試用できる。国内の販売元であるアップタウン(株)のWebサイトからダウンロード可能。
本ソフトの特長は、フローチャートなどを作る上で役に立つ、豊富なテンプレートと図形のライブラリにある。新しいドキュメントを作成する際は、ソフト起動時やメニューの[ファイル]-[テンプレートギャラリー]で表示される“テンプレートギャラリー”ダイアログで、作成したい文書の書式を選択すればよい。テンプレートは120種類以上用意されており、“フローチャート”“サイト構造”“組織チャート”など20種類以上あるカテゴリーを選ぶと、テンプレートの一覧がわかりやすいサムネイルとともに表示される。このテンプレートを選択すれば、新しい文書が作成される。
“テンプレートギャラリー”から文書を作成すると、メイン画面にいくつかのライブラリが追加される。このライブラリには、文書作成に必要な部品がまとめられているので、文書上に配置していくことで簡単にフローチャートや組織図などを完成させることができる。また、背景画像やタイトル、クリップアートなど、文書を彩る装飾が多数用意されているので、文書の見た目を美しく仕上げることも簡単だ。さらに、テンプレートによってはサンプルのデータが用意された形で文書が新規作成されるので、簡単な修正だけで文書を完成させることができる。
収録されているライブラリの部品はどれも見た目が美しく、そのため作成した文書はそのまま社外向けの文書として活用可能だ。また本ソフトには、地図の作成に利用できる各国の地図素材や、建築図形を描くための床や壁や家具、オフィス向けクリップアートなど、文書を作成する上で役立つ図形が多数用意されている。そのため、素材集に頼らなくても見栄えのよい文書を作成できるだろう。
本ソフトで作成したデータは、専用のファイル形式で保存する以外にも、各種ファイルにエクスポートが可能だ。対応している形式は、各種画像形式のほかDXF/HTML/PDF/PowerPoint/Flash/EPS/SVG/PSDおよびVisio用XML。またインポート機能では、各種画像ファイルのほかDXF/PowerPoint/PSDファイルやVisio用XMLファイルの読み込みが可能となっている。
さらに、本ソフトはプレゼンテーション機能を備えており、「Microsoft PowerPoint」などを利用しなくても、全画面表示でページ送りをしながらプレゼンが行える。また、本ソフトはMac OS Xにも対応しており、1つのライセンスでWindows、Mac OS Xの両方にインストールして利用可能だ。ただし、同時利用は不可となっている。
ソフトの基本的な操作は、画面中央にあるプレビュー領域に部品を配置することで行う。また、プレビューを挟むようにして、左側にはライブラリが、右側にはレイヤーなどの設定とヘルプが配置されている。ライブラリは、“テンプレートギャラリー”の選択時に追加される以外にも、メニューの[ファイル]-[ライブラリ]から任意に追加できる。
本ソフトは、豊富なテンプレートによる短時間での文書作成や、大量に収録されているベクター図形を利用した見栄えのよい文書作成に向いており、家庭で使うというよりも、会社などでのビジネス用途に威力を発揮する。複雑な操作を必要とするグラフィックソフトには手を出したくないが、見栄えのよいドキュメントを短時間で作成して営業に活用したい。そういった人にとって心強いソフトと言えるだろう。
- 【著作権者】
- Computer Systems Odessa Corporation(国内の販売元はアップタウン(株))
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7
- 【ソフト種別】
- シェアウェア 22,500円(税込み)
- 【バージョン】
- 8.0.4.6(09/11/03)