REVIEW(10/04/13)
ファイルを暗号化して画像に埋め込める「雪見式想起技法活用暗号装具」
復号時に2つの異なるキーを要求したり、画像やICカードをキーにすることが可能
「雪見式想起技法活用暗号装具」は、ファイルを暗号化した上で画像に埋め込めるソフト。Windows XP/Vista/7に対応しており、大日本印刷株式会社IPS事業部のWebサイトからダウンロード可能。6月1日までの期間限定で無償公開されており、無償期間内にダウンロードしたソフトは6月1日以降も無償で利用できる。無償公開期間が終了したあとは、2,000円の有料版として販売される予定。
暗号化には鍵長256bitのAES方式が採用されており、1つの画像に複数のファイルを埋め込むことが可能。また、復号する際に2つの異なるキーを要求するように設定できる上、パスワードの代わりに画像や“FeliCa”方式などのICカードをキーにすることもできる。さらに、パスワード・画像・ICカードのどれをキーにしているかを隠すことも可能で、容易にキーを類推できないようになっているのが頼もしい。
利用するには、まず本ソフトをインストールするとデスクトップに作成される“雪見式 アイコン作成ツール”というショートカットアイコンから、暗号化用のアイコンを作成する。暗号化用アイコンの作成時には復号用のキーと埋め込み用の画像を指定する仕組み。
以後は暗号化用アイコンにファイルをドラッグ&ドロップするだけで、指定した設定に従いファイルの暗号化と埋め込みが可能。ファイルを埋め込んだ画像は、ユーザーの画像用フォルダ以下に作成される“yukimi_pictures”フォルダへ保存され、同じアイコンで暗号化したファイルはすべて1つの画像内に埋め込まれる。
ファイルの復号はデスクトップ上の“雪見式 ファイル取り出しツール”アイコンに、ファイルを埋め込んだ画像をドラッグ&ドロップして行う。画像をドラッグ&ドロップするとウィンドウが開き、復号用キーの入力を求められ、キーが適合すると画像に埋め込まれたファイルがリスト表示される。表示されたファイルの右クリックメニューから[取り出す]項目を選べば、ファイルを復号可能。
- 【著作権者】
- 大日本印刷株式会社IPS事業部セキュリティソリューション本部開発部
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.0.1.0(10/04/06)