REVIEW(10/05/27)
パーツを並べてダンジョンのマップを手軽に作成「方眼紙マッピング」
方眼紙状のスペースに“壁”や“扉”などのアイコンを置いていくだけ
「方眼紙マッピング」は、方眼紙状のスペースに“壁”や“扉”などのパーツを置いてダンジョンのマップを作成するソフト。Windows XP/7および64bit版の7に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、動作には.NET Frameworkが必要。
家庭用ゲーム機などの3DダンジョンRPGは、今でこそ自動で地図を描いてくれるオートマッピング機能の搭載が一般的になっているが、そのような機能が標準的でなかった頃は、方眼用紙などにマップを手描きした人も多いだろう。また、近年発売されたニンテンドーDSの作品“世界樹の迷宮”シリーズは、プレイヤー自らの手でマッピングするのが売りの1つになっている。
そのような手作業のマップ作成をPC上で再現できるのが「方眼紙マッピング」だ。本ソフトの画面は左右に2分割されており、右ペインのパーツリストで“壁”や“扉”などのアイコンを選択し、そのまま左ペインの方眼紙状のスペースをクリックすれば、その位置にアイコンを設置できる。また、[直線]コマンドを使えば、始点と終点の間に“壁”を一気に作ることも可能。作成したマップは独自形式で保存できるほか、BMP/PNG形式の画像として出力可能。
1つのダンジョンマップは、最大100×100サイズのフロアを30階まで作成可能で、マップ作成中であってもフロアの大きさや総階数を変更できる。利用できるアイコンは、“壁”や“見えない壁”、“一方通行の扉”や“階段”“宝箱”“ダークゾーン”など必要十分のものが用意されている。既定のアイコンで足らない場合は独自に追加可能なので、同梱のマニュアルを参考にしながら追加してみよう。
アイコンの設置はアンドゥ・リドゥが可能なほか、選択範囲内のアイコンを切り取って移動・コピーすることもできるので、大きくレイアウトを変えることも可能だ。また、[シフト]コマンドを使えば、マップ全体を8方向に移動させることができるので、マップの始点を左下に設置したものの進めていったらそこはフロアの右上だった、などという場合も簡単に修正できる。
さらに任意のマスにメモを記入する機能も備えており、メモは記入したマスの座標ごと一括でTXTファイルに保存できるほか、PNG形式のマップ画像とセットでHTML文書として出力可能なので、マップと見比べながらメモを一覧することもできる。
本ソフトはオートマッピング機能のついていないゲームではもちろん、コンピューターRPGのもととなったゲーム“テーブルトークRPG”などで、ダンジョンを一から作成するような場合でも活躍してくれるだろう。
- 【著作権者】
- RumTum 氏
- 【対応OS】
- Windows XP/7/7 x64
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.06(10/05/13)