REVIEW（10/07/29）

　「JGrepper」は、書式を知らなくても正規表現が使えるGREP検索ソフト。Windows 2000/XP/Vistaに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7での動作も確認した。作者のWebサイトからダウンロードでき、動作にはJavaランタイム（JRE）1.6.0以降が必要。

　テキストファイルから文字列を検索する際に正規表現を使うと、特定の文字列が先頭や末尾にある行を探し出せるなど、自由度の高い検索が可能となる。しかし、正規表現を使うには、“メタ文字”と呼ばれる特殊な書式を知っている必要があり、ハードルが高いのが難点だ。

　本ソフトは、書式を知らなくても基本的な正規表現を利用してファイルを検索できるのが特長。たとえば、テキスト入力エリアに“a”と入力し、横にあるリストボックスから“を1個以上含む”を選択することで、“a+”といった正規表現を使ったGREP検索が可能。このとき、複数の正規表現を組み合わせた検索も行える。

　画面は3ペイン型で、左ペインのフォルダツリーから検索を行うフォルダを選択して、右上ペインで検索条件を指定すると、指定フォルダ内のファイルを全文検索し、検索結果が右下ペインへ一覧表示される仕組み。

　さらに本ソフトは、テキストファイルだけでなく、XLS/XLSX/DOC/PPT形式のOffice文書や、PDFファイルにも対応している。また、検索対象としてサブフォルダ内のファイルを含められるのはもちろん、ZIP形式で圧縮されたファイルの中からもファイルを検索できる。

　検索結果の表示方法は、ファイルのフルパスや一致した行番号、内容のみを羅列する“秀丸エディタ形式”と、検索条件やヒット数も表示する“サクラエディタ形式”から選択可能。ファイルを開く際は、検索結果に表示されるフルパスをコピーして、エクスプローラのアドレスバーなどに貼り付けるとよいだろう。