REVIEW(11/02/25)
スレートPCでの使い勝手を追求した手書きメモソフト「メモ帳の天才」
指で大きく入力し、小さく体裁を整えて文字を挿入。自由に図形を描き込むことも
「メモ帳の天才 NOTEPAD Genius」は、スレートPCでの使い勝手を追求した手書きメモソフト。Windows 7に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウロードできる。
本ソフトは、“Half Input”と呼ばれる独特な文字入力機能を備えるのが特長。“Half Input”では、左右2分割されたメイン画面へ左右交互に1文字ずつ手書き入力していく。本ソフトはデスクトップ全体を占有するので、テスクトップ画面のほぼ半分という広い領域を手書き入力エリアとして活用できるというわけだ。なお、本ソフトのデザインは、スレートPCを横にして利用するのが前提となっている。
入力された手書き文字は、メイン画面のカーソル位置へ縮小して挿入される。この文字は、[Backspace]ボタンや[Delete]ボタンで1文字ずつ削除可能。また、エンターキーやスペースキーで改行や空白を挿入することもできるので、手書き文字ながらまるでテキストエディターのように文章を作成していける。入力できる文字の太さは5段階から選択可能で、文字入力の軌跡を表示することも可能。
漢字のような表意文字は形が複雑になりがちで、一般的な手書き入力ソフトが備える“入力パッド”などといった限られた領域へ指で入力するのは難しい。かといって、ペイントソフトのように自由に書き込めるソフトでは、文字の大きさや並びを整えて入力できない。
しかし、本ソフトならば漢字からヒエログリフまで、どんなに複雑な文字でも大きくすばやく、体裁を整えて入力できる。ただし、本ソフトはOCR機能のような文字認識機能は備えておらず、メモデータはテキストではなくあくまで画像データとして保持される仕組み。そのため、あとからキーワードによる検索が行えないといった弱点はあるが、タグをつけてファイルを管理できる「FenrirFS」などと連携させれば、ある程度克服できる。
そのほか、本ソフトは日本語などの入力に適した画面を左右2分割する入力モードだけではなく、画面を上下2分割したアルファベット入力に適したモードや、アラビア語などの右から左へ入力する言語に適した入力モードも備えており、画面上部にあるボタンで自由に切り替えられる。さまざまな言語を組み合わせたメモも、本ソフトなら簡単に作成できるだろう。
さらに、ペイントソフトのように自由に図形を書き込める“Direct”機能も搭載。入力できる線の色は3色から選択可能で、テキストに装飾を加えたり、イラストを描き込むこともできる。加えて、画像ファイルとして保存したメモを添付・送信するためにメールソフトを起動する機能なども備えている。
- 【著作権者】
- J BOY SOFT、Suzuki Junji 氏
- 【対応OS】
- Windows 7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.1(11/02/04)