REVIEW(11/06/21)

新世代コントローラー“Kinect”で操作する体感型ペイントソフト「Kinect Paint」

先週公開されたばかりの「Kinect for Windows SDK」を利用

「Kinect Paint」v1.0「Kinect Paint」v1.0

 「Kinect Paint」は、“Kinect”で操作できるペイントソフト。Windowsに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7で動作を確認した。“CodePlex”のプロジェクトページからダウンロードできる。

 “Kinect”とは、マイクロソフト製のゲーム機“Xbox 360”向けに発売されているコントローラー。カメラと深度センサー、マルチアレイマイクなどを組み合わせおり、体の動きや声でゲーム機の操作が可能だ。本ソフトはその“Kinect”を活用したペイントソフトで、腕によるジェスチャーで筆を操ることが可能。

 本ソフトは、先週公開されたばかりの「Kinect for Windows SDK」を利用している。本SDKには“Kinect”のドライバーも含まれているので、まずこれをダウンロード・インストールしよう。次に“Kinect”をPCに接続すれは、ドライバーのインストールが始まり、PCで利用できるようになる。本ソフトを利用するための準備はこれで完了だ。

 基本的な操作としては、2つの操作だけを覚えておこう。片手のみを動かした場合がカーソル移動で、両手を動かした場合がペイント操作となる。カーソルを移動させたい場合は、片腕を背の後ろへ隠すと誤認識が減るのでお勧め。

 加えて、ボタンの“クリック”は“ホールド(指で押し続ける)”操作で行うと覚えておくとよい。ボタン上へ指の形をしたカーソルを移動させると丸いインジケーターが現れるので、それが消えるまでカーソルを静止させよう。最低限これだけを覚えれば、自在に画面を操作できるはずだ。

片手のみを動かした場合がカーソル移動(ビデオ機能をONにすると、キャンバスの背景に自分の姿が映る)片手のみを動かした場合がカーソル移動(ビデオ機能をONにすると、キャンバスの背景に自分の姿が映る)

両手を動かした場合がペイント操作両手を動かした場合がペイント操作

アンドゥ・リドゥ機能は備えないが、[Save]ボタンで保存しておけば[Load]ボタンで簡単に保存した状態へ戻ることができるアンドゥ・リドゥ機能は備えないが、[Save]ボタンで保存しておけば[Load]ボタンで簡単に保存した状態へ戻ることができる

 ペイント操作は、一般的なソフトと同様で、ボタンを選択してペンやブラシ、線の太さ、色などを切り替えながら行う。アンドゥ・リドゥ機能は備えないが、[Save]ボタンで保存しておけば[Load]ボタンで簡単に保存した状態へ戻ることができるので活用しよう。

 画面デザインには、次世代Windowsで採用予定のユーザーインターフェイス“タイル”によく似たデザインが採用されており、各ボタンの機能が把握しやすい上、サイズも大きくて押しやすい。編集部にて試用したところ、ものの数分で画面の操作に慣れることができた。ただし、ペイント操作は非常に難しく、まともな絵が描けるとは思えなかった。我こそはと思う人がいればぜひ挑戦してみてほしい。

【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
(編集部にてWindows 7で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0(11/06/15)

(柳 英俊)