REVIEW(11/09/21)
音声のほか動画も直接読み込める多機能な音声編集ソフト「WavePad」
VSTエフェクトを利用できるほか、音声合成機能やバッチ処理機能も備える
「WavePad」は、オーディオCDやWAVE/MP3/WMA/Ogg Vorbis/AAC/FLACといった音声ファイルのほか、AVI/MOV/WMV/FLV/MPEG動画などの音声部分を直接読み込んで編集できるソフト。Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7などに対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。
編集した音声は、WAVE/MP3/WMA/Ogg Vorbis/AAC/FLAC形式などで保存可能。なお、動画の音声を動画ファイルに書き戻すことはできない。コピーや切り取りといった基本的な編集機能のほか、ファイルの分割や複数音声ファイルのミックス、ループの繰り返し機能などを備えており、さまざまな用途に利用できる。
画面は上部に基本的な編集機能、その下にエフェクトなどのツールバーが表示され、画面下部に再生などのコントロールボタンと再生位置などの情報が表示される。また、画面の左右どちらかの端へ、よく使われる機能が並んだ“コマンドバー”を表示できるほか、波形表示は左右のチャンネルを1つの波形に合成した表示と左右のチャンネルが独立した表示から切り替え可能。
リバーブやコンプレッサーなど基本的なエフェクトは内蔵されており、とくにイコライザーは折れ線グラフ・グラフィック・パラメトリックイコライザーが用意されているため使い勝手がよい。また、“ノイズ除去”“ヴォーカル減少”“スピード変更”“ピッチ変更”といったエフェクトが用意されているのもうれしい。さらに、VSTエフェクトやDirectX エフェクトも利用可能。
加えて、スペクトラムアナライザーや、ファイル全体の周波数分析、クリック・ポップノイズの除去、音声合成といった機能を備える。音声合成機能は日本語には対応していないものの、男性・女性・ロボットの声が全部で20種類搭載されており、さまざまな声を楽しめる。
そのほか、複数音声ファイルに一括で編集やエフェクト処理を行える“バッチコンバータ”機能も備えている。“バッチコンバータ”機能では複数の処理を一括で行えるほか、処理の設定を保存して後日再利用することも可能。
- 【著作権者】
- NCH Software
- 【対応OS】
- Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7など
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 4.60