REVIEW(11/10/17)

“Turbo Boost”の発動を体感できる「Intel Turbo Boost Technology Monitor」

“Intel Core i7”“Intel Core i5”シリーズで利用可能

 「Intel Turbo Boost Technology Monitor」は、“インテル ターボ・ブースト・テクノロジー”(以下、“Turbo Boost”)の作動状況を表示するインテル公式のデスクトップアクセサリー。Windows 7および同64bit版に対応するフリーソフトで、同社のダウンロードセンターからダウンロードできる。

 “Turbo Boost”とは、CPUコアの動作周波数を一時的に定格よりもを引き上げて、全体のパフォーマンスを向上させる技術。“Intel Core i7”“Intel Core i5”シリーズのマルチコアCPUで利用できる。

 たとえば、シングルスレッドで動作するアプリケーションを利用していると、特定のCPUコアに処理が集中して、ほかのコアがスリープ状態になる場合がある。CPUはすべてのコアがフル活用される場合の発熱量を基準に消費電力が定められている(TDP:熱設計消費電力)が、この場合、ほかのコアがスリープ状態になっている分だけ、発熱量に余裕が生じる。“Turbo Boost”はこれを利用して、動作中のCPUコアの周波数を余裕の許す限りで引き上げ、CPU全体の処理能力を一時的に増強する。

 しかし、“Turbo Boost”の発動は自動制御されているので、ユーザーがそれを体感できるケースはあまりない。そこでお勧めしたいのが「Intel Turbo Boost Technology Monitor」だ。CPUを象った画面にインジケーターが表示され、“Turbo Boost”が発動すると動作周波数が表示される。処理能力に余裕がある場合は、省電力機能が働いていることも表示される。画面の大きさは大・中・小の3段階で調節可能。

「Intel Turbo Boost Technology Monitor」v2.0「Intel Turbo Boost Technology Monitor」v2.0

“Core i7-2600”(定格周波数3.40GHz)の動作周波数が“Turbo Boost”で3.60GHzまで上昇“Core i7-2600”(定格周波数3.40GHz)の動作周波数が“Turbo Boost”で3.60GHzまで上昇

 なお、本ソフトは“Turbo Boost”非対応CPUを搭載したPCにはインストールできないので注意。

【著作権者】
Intel Corporation
【対応OS】
Windows 7/7 x64
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.0(11/01/04)

(柳 英俊)