REVIEW（12/01/20）

　「Clibor」は、定型文の登録も可能なクリップボード履歴管理ソフト。Windows 2000/XP/Vista/7および64bit版の7に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

　あらかじめ設定しておいたホットキーを押すことで、クリップボードにコピーされたテキストの履歴一覧が表示されたシンプルな画面を呼び出し、履歴の内容をほかのソフトへ貼り付けることが可能。また、履歴一覧のなかでよく使うものを定型文として登録しておき、いつでも貼り付けられるようにする機能も備える。

　クリップボードの履歴は最大1,000件まで保存可能。一度に表示する履歴の数は任意に設定でき、オーバーした分についてはページを切り替えて表示できる。また、キーワードを入力して履歴を検索することも可能。さらに、続けてコピーした複数のテキストを連続で貼り付けられる“FIFO/LIFOモード”を備えるほか、履歴一覧画面の配色を好みのものへ変更することも可能。

　また、履歴の内容を変換したり、整形してクリップボードへコピーする機能も備えている。変換では、アルファベットの小文字を大文字に変えたり、タブ文字を空白へ変えられるほか、改行を削除するといった操作が可能。また整形では、各行の先頭に“>”や“//”のほか連番を挿入するといった操作が行える。整形方法は編集したり、新たに追加することも可能だ。

　標準の設定では一覧から履歴を選択した際に、ソフトへ貼り付けるのではなくクリップボードへコピーする仕組みとなっている。履歴を選択した際に自動でソフトへ貼り付けたい場合は、あらかじめタスクトレイに常駐するアイコンの右クリックメニューから設定画面を開き、自動で貼り付けを行うように設定を変更しておこう。設定画面ではかなり細かなカスタマイズが可能となっているので、利用しながら自分好みの設定を見つけていくとよいだろう。