REVIEW(12/02/13)
さまざまなIMサービスに対応したオープンソースのメッセンジャーソフト「Pidgin」
プラグインで機能を拡張可能
「Pidgin」は、さまざまなインスタントメッセージ(IM)サービスへの同時接続をサポートしたオープンソースのメッセンジャーソフト。Windows/Mac OS X/Ubuntuなどに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7で動作を確認した。本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。
本ソフトは旧称を「Gaim」といい、もともとクロスプラットフォームのGUIツールキット“GTK+”を利用した“AOLインスタント・メッセンジャー(AIM)”のクライアントとして開発がスタートした(旧称は“GTK+”と“AIM”にちなんでいる)。現在では、AIMのみならず、“ICQ”“Google トーク”“Windows Live メッセンジャー(MSN メッセンジャー)”“Yahoo!メッセンジャー(日米ともに対応)”などの幅広いIMサービスをサポートしている。また、IRCクライアントとしても利用できる。
たとえば、“Facebookチャット”はXMPPと呼ばれるIMプロトコルが利用されており、「Pidgin」をクライアントとして利用することが可能。設定方法は簡単で、“Facebookチャット”のWebページには「Pidgin」向けの設定が記載されているので、それを参照しながらアカウントを追加すればよい。日本語にも標準で対応しており、チャットの際はテキストに装飾を施したり、絵文字を追加することもできる。
会話ウィンドウはタブ切り替え型になっており、さまざまなIMサービスでの会話を切り替えながら利用できる。もちろん、ドラッグ&ドロップ操作でタブを分離し、マルチウィンドウ化することも可能だ。
そのほか、プラグインで機能を拡張できるのも本ソフトの特長と言えるだろう。自分の望むオプションが「Pidgin」本体の“設定”ダイアログにオプションが用意されていない場合は、[ツール]-[プラグイン]メニューから“プラグイン”ダイアログを開いてみよう。目的のオプションが見つかるかもしれない。
- 【著作権者】
- contributors to Pidgin, Finch, and libpurple project
- 【対応OS】
- Windowsなど(編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.10.1(11/12/06)